中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部)は1日の記者会見で、米国から帰国した50代女性の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。
女性は今年3月に出張のため渡米し、5月31日に帰国した。米国滞在中の5月18日より発熱、鼻水、せきなどの症状が出始め、21日には嗅覚異常が見られたため、31日の入国時に自己申告した。空港検疫官の手配で検体採取を受け、その後直接、集中隔離施設に移動した。感染が確認されたあとは医療機関に入院し、隔離治療を受けている。
女性は台湾到着後、集中隔離施設へ直行し、その後入院したため、台湾では家族や友人と全く接触していない。衛生当局は、女性と同じ帰国便に乗っていた前後二列の乗客37人を濃厚接触者と認定し、「居家隔離」の対象としている。
これにより、6月1日までの段階で台湾における新型コロナウイルス感染者は累計443人となった。うち7人が死亡、427人が退院し、残る9人が入院中となっている。