蔡英文総統と頼清徳副総統は7日午前、新北市(台湾北部)の五指山国軍示範公墓(=軍人墓地)で行われた李登輝元総統の遺骨埋葬の儀式に参列し、最後の別れを惜しんだ。
キリスト教の礼拝手順にのっとって行われた儀式は、午前9時20分よりスタートした。蔡総統と頼副総統が先に会場入りし、李登輝元総統の遺骨を乗せた霊柩車の隊列を迎えた。「移霊儀式」では、楽隊が「葬送行進曲」を演奏する中、隊列がゆっくり歩みを進め、蔡総統、頼副総統をはじめ参列者が李登輝元総統の遺骨に対して敬礼を行った。その後、全員で墓地まで徒歩で移動した。
墓地では「奉安儀式」が行われた。まず、遺族を代表して張月雲さん(李登輝元総統の亡くなった長男の嫁)が李登輝元総統の遺骨に向かって頭を下げ、その後、蔡総統、頼副総統がそれぞれ献花と3回深くお辞儀をする「三鞠躬礼」を行い、それに対して遺族が頭を下げる「答礼」が行われた。それから台湾基督長老教会済南教会による礼拝が行われ、礼拝終了後に納骨が行われた。また、国軍兵士たちが弔銃発射(ライフルで3発の空砲を発射して弔意を表する礼式)と安息のラッパで、李登輝総統への敬意と弔意を表した。
一連の礼拝を終え、李登輝元総統は五指山国軍示範公墓の「特勲区」(軍における最高クラスのエリア)で永遠の眠りにつくこととなった。
総統府の張惇涵報道官は7日、各方面の協力と各界からの気遣い、そして多くの市民たちの寛大な気持ちにより、李登輝元総統の一連の葬儀が終了したことを報告した。張惇涵報道官は台北賓館での献花会場の設置から告別礼拝、そしてこの「奉安礼拝」に至るまで、李登輝元総統が生前提唱していた「脱古改新」や「誠実自然」の理念に沿って円満に遂行することができたと説明。そして台湾社会が「台湾の民主化のさらなる深化」と「台湾の人々のさらなる団結」を基礎に一致団結し、前進していけるよう期待していると述べた。