蔡英文総統は28日、台湾南部・高雄市内のホテルで開催された「世界台湾商会聯合総会」第28回年次総会兼第三次理監事聯席会議の開会式に出席した。世界台湾商会聯合総会は、世界各地を拠点に活動する在外台湾商工会組織を統括する組織。開会式では、蔡英文総統が祝辞を述べたほか、台湾を訪問中のアメリカのマイク・ポンペオ前国長官が約10分間のスピーチを行った。
蔡総統はまず、ポンペオ氏の訪台を歓迎した。ポンペオ氏は今年3月にも台湾を訪れている。蔡総統は、「あのとき、これからもたびたび遊びに来てくださいと伝えたが、まさかこんなに早くまた会えるとは思わなかった」と述べて再会を喜んだ。蔡総統はまた、ポンペオ氏が台湾を重視してくれていることに感謝し、今回の訪台では台湾南部を中心に企業を訪問し、交流を深めると聞いているが、双方に大きな収穫があるよう期待していると述べた。また、これからも台米間の交流をさらに増やすため努力したいと述べた。
蔡総統はまた、世界各地で活躍する台湾人ビジネスマンたちに対し、台湾のために一緒に外交に励んで欲しいと呼びかけた。蔡総統は、「世界各地を拠点に活動する台湾企業の多くが新型コロナウイルスのパンデミックの期間、義援金や医療物資を寄付し、ロシアのウクライナ侵攻でも支援物資を最前線まで届けるなど世界に台湾の善良なパワーを見せつけてくれた」として感謝した。また、台湾が世界に踏み出すことで、世界が台湾の前途に期待を寄せ、台湾への投資を増やし、世界に台湾の経済力を見せることができると述べた。
ポンペオ氏は開会式で、「これまで数十年間にわたってアメリカは政策的に中国との貿易を奨励してきたが、いまは状況が違う。アメリカも台湾の投資者も中国と付き合うことは危険なことだと理解している。当然ながら企業は14億人の人口を抱える中国の市場に目を向けるだろうが、自分の願いは、その14億人の誰もがしかるべき基本的人権と自由を享受できるようになることだ」と述べた。ポンペオ氏はまた、民主主義の世界の団結力は強く、これを続けていけば、いつかは中国も民主主義の一員になるだろうと期待を寄せた。