農業部は21日、アフリカ豚熱(ASF)の発生問題が終息したことを受けて、同日付けで国際獣疫事務局(WOAH)に対して清浄化宣言に関する申請書類を提出したことを明らかにした。これはWOAHの規定に基づいて行われたもので、わが国のアフリカ豚熱防疫体系が安定を取り戻し、モニタリングに関する証拠が整い、清浄国・地域に復帰するための技術的条件を備えたことを示すものだ。
アジアでは日本と並び、長くアフリカ豚熱の清浄国・地域のステータスを維持していた台湾だが、昨年10月下旬、台湾中部・台中市梧棲区の養豚場で死んだブタの検体からアフリカ豚熱の陽性反応が検出。台湾でアフリカ豚熱の感染が初めて確認され、200頭近いブタを予防的殺処分するなどした。その後は感染が確認されず、同年11月21日には農場及び周辺地域の清掃・消毒及び環境サンプリングがすべて完了。集中的に行われたモニタリングでも陽性となる新たな事例が検出されなかったことから、2026年1月23日、WOAHに対して感染の終結が報告された。台湾のアフリカ豚熱中央災害応変中心(アフリカ豚熱対策本部)は、十分に加熱処理されていない残飯(食べ残し)を飼料として与えたことで、外部からウイルスが持ち込まれた可能性が高いこと、今回確認されたアフリカ豚熱の感染は単一の事例、単一の感染源によるものであり、拡散の兆候はなく、感染の連鎖は効果的に遮断されたと発表した。農業部は「これほど短期間で感染をゼロに抑え、清浄国・地域への復帰を申請できたことは、国際的にも極めてまれなケース」だとしている。
農業部によると、WOAHの『陸生動物衛生規約』の規定によると、WOAH加盟国は最後の発生事例の清浄・消毒の完了から満3か月後に清浄化宣言を提出することができる。台湾では2025年11月21日に清浄・消毒が完了したため、2026年2月21日に清浄化宣言の提出資格を満たした。
過去の経験ではWOAHの審査に約4か月を要するが、今回の申請は、実際の発生事例を経た後の清浄国・地域への復帰であるため、WOAHの専門家とのテクニカルな質疑応答が想定され、保守的に見積もって6~8か月程度かかる可能性がある。農業部は今後もWOAHと積極的に連絡を取り、審査が迅速に行われるよう働きかけるとしている。