頼総統はまず、出席者に新年の挨拶を述べた。あいさつの冒頭で、この日が「大年初七」(旧暦1月7日)であり、春節(旧正月)連休明け最初の出勤日でもあることから、五院のトップを総統府に招いて茶話会を開くことにしたと説明。招きに応じてくれた院長らに感謝した。頼総統は、五院の院長を招いて新春茶話会を開催するのは初めてのことだとして、院長らの来訪を歓迎した。
そして、今回の茶話会は特定の議題を設けたものではないとした上で、「お茶の音や談笑の声などが耳に心地よく響く場になるだろう」と述べた。一方で、「単なる茶話会ではあるが、自分は総統として国家を進歩させる使命を担っており、五院の院長たちもそれぞれの職責を担い、国家に対して責任を負っていることから、きょうの茶話会はさまざまな議題・問題に関心を寄せる場になるだろう」と語った。
頼総統はまた、「化」(転じるの意味)の一字でこの日の茶話会の方向性を示し、与野党が「大事化小、小事化無」、つまり「大きな問題を小さく、小さな問題をゼロに転じる」ことで、国家の命運を「逢凶化吉」、つまり「凶から吉に転じる」よう願うと述べた。
頼総統はさらに、立法院の韓国瑜院長が昨年、与野党議員を率いて米国を訪れ、ドナルド・トランプ大統領の就任式典に出席するにあたり、総統府で壮行会を開催した際、「フォルモサに解けない憎しみはない」と述べたことに触れた。そして、「しかし残念なことに、昨年は多くの機会を逃した。新しい年の始まりに、しっかりと契機をつかみたい。台湾は国内外で多くの課題を抱えているからだ」と語った。
頼総統は、「誤解を理解へ、分岐を団結へ、個人の小さな利益を国家の大きな利益へ、干戈(戦争・争いのこと)を玉帛(友好のしるし)へと転じる」方向に共に進むことを期待すると述べた上で、「これは非常に困難なことであり、一朝一夕に成し遂げられるものでも、今日の茶話会だけで完結できるものでもないが、国家・社会・国民のためにまず第一歩を踏み出すべきだ。きょうの茶話会をその第一歩にしてはどうだろうか」と投げかけた。
この茶話会では、与野党の「和解と調和」への願いを込めて「核桃糕」(クルミ菓子)を、「大吉大利」(非常に縁起が良いという意味)を願って「金桔茶」(キンカン茶)が用意された(※クルミの「核」と和解・調和の「和」が同じ発音。大吉の「吉」キンカンの「桔」が同じ発音であることの語呂合わせ)。
その後、頼総統と蕭副総統、五院の院長らが壇上に並び、国民に向かって新年の挨拶を行った。五院の院長に対しては頼総統から総統府特製のパーカーがプレゼントされた。