「中和調査園区」には、これまで各地に分散していた調査局の4大中枢ユニット、つまり鑑識科学処、新北市調査処(新北市全域の重大犯罪捜査や情報収集を担う外勤部隊)、北部地区機動工作站(台湾北部における大型の汚職、経済犯罪、密輸事件などを機動的に捜査する部隊)、国家安全維護工作站(中国のスパイ事案の摘発などの国家安全保障業務を専門に担う部隊)が集約され、初動捜査から高度な科学鑑定までをシームレスに担うこととなる。
卓栄泰院長はあいさつの中で、「重大犯罪の取り締まりにおいて、調査局は国にとって最も重要な安全保障上の戦力だ」と指摘。国の安全保障、汚職防止、薬物対策はいずれも国が直面する重大な課題であり、第一線で働く調査官をはじめとする全職員が緊密に連携し、最先端技術を活用することで、次々と発生する犯罪に対処し、日々高度化するさまざまな安全保障上の脅威に対しても積極的に立ち向かって欲しいと期待を寄せた。
法務部の鄭銘謙部長は、「中和調査園区」の新築工事が、調査局にとって史上最大規模の一大事業であったと指摘し、建設期間中にはコロナ禍や労働者不足、資材不足などの問題に直面したものの、予定より早く完成したことを喜んだ。また、法務部所管の公共事業として模範的事例となり、2023年には労働部から優良工事を表彰する「金安奨」を受賞したと紹介した。また、新庁舎の供用開始により、安全、快適、現代的、ハイテク化された職場環境が提供され、職員の士気と業務効率の向上に寄与するだろうと期待を示した。
調査局の陳白立局長は、きょうは調査局にとって「非常に感謝すべき日」であると述べた。鑑識ラボや、調査局の地方捜査・情報機関である調査処・調査站の庁舎では長年深刻なスペース不足が続いており、これらを解消するため、調査局は11年前から庁舎の新築計画を進めており、その結果として、鑑識科学処、新北市調査処、北部地区機動工作站、国家安全維護工作站を統合した「中和調査園区」が誕生したと説明した。
陳局長によれば、新築計画は2018年末に行政院の承認を受けた。4棟のビルを含む園区の総事業費は約14億元(約71億円)で、2020年12月に着工し、4年間の工期を経て2024年に完成。各部署の移転や設備の整備などが進められていた。第一線の初動捜査から後方支援を担う最新の鑑識科学設備が一か所に集約されたことで、捜査能力の強化が期待されている。