経済部の龔明鑫部長(経済相)とアフリカ南部エスワティニ王国の経済計画開発省のタンボ・ギナ大臣は28日、第28回台湾・エスワティニ経済・技術協力会議を開催し、エスワティニ企業の販路開拓や調達支援、エスワティニにおける女性の起業、国民皆保険制度の構築、観光やサイバーセキュリティー分野における台湾とエスワティニの協力強化などについて意見交換を行った。
エスワティニは台湾にとってアフリカで最も重要な国交樹立国であり、両国の経済・貿易関係は安定して推移している。2026年1月から9月までの台湾によるエスワティニからの輸入額は、前年同期比で210.74%以上増加しており、両国の貿易交流が一層緊密になり、経済・貿易関係が安定的に発展していることがうかがえる。
エスワティニにとっても、台湾はアジアにおける重要な貿易相手国となっている。例えば経済部は近年、エスワティニ企業が台湾で開催される国際見本市に出展することを継続的に支援。同国製品の国際的な認知度向上と販路拡大を後押ししている。今年6月に開かれた台北国際食品展(FOOD TAIPEI)では、経済部がエスワティニのために特別にカクテルショーを開催。同国産のラム酒に台湾産のレモンを組み合わせ、両国の特色ある製品を融合させることで、友好深化のシンボルとするとともに、新たなビジネスチャンスの創出を図った。また、エスワティニの事業者がデジタルマーケティングを活用して販路を広げ、商品の販売機会を増やせるよう、スマホ対応ショッピングアプリ「Buy Eswatini」の構築も支援している。
経済部によると、台湾とエスワティニのパートナーシップは貿易面にとどまらない。台湾側は近年、エスワティニへの観光ツアーの実施を実現しており、今後も両国間の観光協力を推進していく方針だ。また、11月6日(金)から9日(月)まで、台北市南港区の南港第1展示ホールで開催される台湾最大級の旅行博、2026年「台湾国際旅行博」(ITF)への参加も招請しており、より多くの台湾の人々がエスワティニを訪れるよう促す考えだ。
さらに、台湾側はエスワティニに対し、国民皆保険制度の推進に関する経験を共有している。エスワティニの人々が平等に医療を受けられる環境を段階的に整備できるよう、台湾は支援に前向きな姿勢を示している。こうした取り組みは、将来的に台湾の医療関連製品がアフリカ市場へ進出するうえでも役立つと期待されており、双方の関係がより包括的で多様なパートナーシップへと発展しつつあることを示している。