2025/09/11

Taiwan Today

外交

国立中央大学のニカラグア留学生、熱帯雨林保護呼びかけ

2017/05/03
国立中央大学の修士課程を学ぶNOEL IVAN ULLOAさん。より多くの人が熱帯雨林破壊の深刻さを理解できるよう願うと話す。(中央社)
国立中央大学(台湾北部・桃園市)の修士課程を学ぶニカラグア出身のNOEL IVAN ULLOAさんは、宇宙からの眼とも言える人工衛星を通じて、西半球で二番目に大きい熱帯雨林を観察した際に、「宇宙から見た世界は、はっきりと見えるだけでなく、細部をも見わたせる」と語った。NOEL IVAN ULLOAさんは、より多くの人が熱帯雨林破壊に対する深刻さを理解できるよう願っている。
 
ニカラグア出身のNOEL IVAN ULLOAさんは、神秘的な東洋文化に興味を持ち、アジア地区でリモートセンシング(遠隔探査)研究の中心でもある中央大学太空及遙測研究センターで学ぶことに決めた。
 
NOEL IVAN ULLOAさんは、中華民国外交部(日本の外務省に相当)の台湾奨学金を申請して台湾にやってきて修士課程で学んでいる。毎学期とも優秀な成績を修めていることから、今年、台湾奨学金及び華語文奨学金の卒業生(修了生)の中から「知育類傑出表現奨」が贈られる。今後も台湾に留まり博士課程を学ぶという。
 
ニカラグアのボサワス生物圏保護区は、西半球で二番目に大きい広大な熱帯雨林が広がる。それは「中米地区の肺」ともよばれ、必要不可欠な酸素の生産源でもある。1997年に国連教育科学文化機関( ユネスコ)が生物圏保護区に指定した。しかし近年では人口の増加や過度な森林伐採、畜産業の発展などにより、森林破壊が深刻な問題となっている。
 
母国を案じるNOEL IVAN ULLOAさんは、長年ボサワス生物圏保護区を観測している。自分の研究で生態系保護の議題に高い関心を示す母国の政府、メディア、環境保護団体などが科学的なデータで保全活動を紹介、それを推進するよう協力すると共に、より多くの人に熱帯雨林破壊の深刻さを理解してもらいたい狙い。

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