教育部(日本の文部科学省に類似)が第1回「全球留台傑出校友奨」の受賞者を発表した。かつて台湾に留学した経験を持ち、世界各地で活躍する「元留学生」を選抜し、表彰するというもの。第1回目の受賞者は以下の7名。
ホンジュラス共和国:Arnaldo Castillo Figueroa経済貿易相
中華民国陸軍軍官学校(台湾南部・高雄市)電子工程系(=学科)を卒業。ホンジュラス大統領の任命を受け、アジア地域からの投資誘致を担当。台湾企業の対ホンジュラス投資の誘致に力を入れ、両国の経済、貿易、金融分野での協力促進に尽くしている。
ナウル共和国:Asterio Appi国会副議長
国立屏東科技大学(台湾南部・屏東県)熱帯農業與国際合作学系を卒業。母国に帰ってからは、生物多様性の保全に取り組んでいる。
マレーシア:アジア美術家連盟マレーシア委員会のChoong Kam Kow代表
国立台湾師範大学芸術学系を卒業。2016年の「マレーシア華穂芸術節(Blossom Arts Festival Malaysia)」で「華穂芸術終身成就奨(=終身貢献賞)」を獲得している。
フィリピン:Gloria Jumamil-Mercado博士
国立中山大学(台湾南部・高雄市)大陸研究所を卒業。2017年にフィリピン大統領府内閣秘書室の副秘書長を担当。台風30号後の復興に力を尽くした。
マレーシア:三達グループの李子松(Lee Ser Chong)董事長(=会長)
私立淡江大学(台湾北部・新北市)を卒業。マレーシアで開催する台湾高等教育展の規模拡大に力を入れている。
ベルギー:英ケンブリッジ大学のロエル・ステルクス(Roel Sterckx)教授
国立台湾大学中文研究所(=大学院。台湾北部・台北市)を卒業。英ケンブリッジ大学で台湾研究講座開設に尽力し、正体字(台湾で使用される漢字のこと。いわゆる繁体字)を使った台湾華語の授業を開設した。
シンガポール:南洋理工大学国立教育学院中国語センター(Singapore Centre for Chinese Language)の陳志鋭(Tan Chee Lay)院長
国立台湾師範大学(台湾北部・台北市)国文学系を卒業。過去にシンガポール政府が実施する「シンガポール傑出青年奨」を受賞したことがある。