イタリア国際打楽器協会(Italy Percussive Arts Society)が主催する第17回イタリア国際打楽器コンクールが24日から29日までイタリア東部の都市ペスカーラで行われた。台湾からはマリンバ(木琴)のカテゴリーBで李庭妮さんが金メダル、史孟航さんが銀メダルをそれぞれ獲得したほか、同カテゴリーAで陳奕樺さんが金メダル、同カテゴリーCで黄晉韋さんが銀メダルを獲得した。
イタリア国際打楽器協会は世界最大規模の打楽器組織「国際打楽器協会(PAS)」のイタリア支部で、その活発な活動で知られている。2003年以降、イタリア国際打楽器コンクールを主催している。同コンクールはマリンバ(木琴)やヴィブラフォン(鉄琴)など各楽器別及び世代別に開催され、18歳以下がカテゴリーA、19歳以上25歳以下がカテゴリーB、26歳以上32歳以下がカテゴリーCとなっている。
マリンバのカテゴリーBで金メダルを獲得した李庭妮さんは現在、国立台北芸術大学(台湾北部・台北市)管弦與撃楽研究所(=大学院)で学ぶ。「朱宗慶打撃楽団2 (Ju Percussion Group 2) 」のメンバーでもある。2016年にイタリアで開催されたマリンバの国際コンクールで準優勝、2017年に開催された「台湾国際打撃楽節(TIPC)」コンクールのマリンバ独奏部門で優勝した実力を持つ。
同じくマリンバのカテゴリーBで銀メダルを獲得した史孟航さんも、国立台北芸術大学管弦與撃楽研究所で学ぶ。マリンバのカテゴリーCで銀メダルを獲得した黄晉韋さんは国立台北芸術大学音楽系(=学部)博士課程に所属する。「朱宗慶打撃楽団2」のメンバーとして、朱宗慶氏に師事している。2016年にイタリアで開催された打楽器アンサンブルのコンクールで3位を獲得し、新北市(台湾北部)文化局より「2016楽壇新星」に選ばれた。2017年に開催された「台湾国際打撃楽節」コンクールでは四重奏部門で優勝した実力を持つ。
なお、このコンクールのマリンバ部門の審査は、台湾のパーカッショングループである「朱宗慶打撃楽団」のマリンバ首席奏者、呉珮菁さんが担当した。呉珮菁さんはこのほか、海外の著名な音楽家と共に「マスタークラス」も担当した。