2026/04/05

Taiwan Today

外交

「玉山論壇」閉幕、台湾と各国が力を合わせて強靭な未来を築く決意示す

2020/10/12
第4回「玉山論壇(2020 Yushan Forum)」が8日、実際の会議とビデオ会議を組み合わせて行われ、台湾と各国がコロナ後の強靭な未来の構築に向けて協力していく決意が示された。写真は円卓会議であいさつする頼清徳副総統。(総統府サイトより)
財団法人台湾亜洲交流基金会が8日、台湾北部・台北市内のホテルで第4回「玉山論壇(2020 Yushan Forum)」を開催した。同フォーラムはリモート会議及びあらかじめ録画されたビデオメッセージなどを組み合わせた方式で実施され、蔡英文総統が開幕のあいさつを行ったほか、オーストラリアのマルコム・ターンブル前首相、スウェーデンのカール・ビルト元首相、日本の超党派議員連盟・日華議員懇談会で会長を務める古屋圭司衆議院議員が講演。また、デンマークの元首相で北大西洋条約機構(NATO)で事務総長も務めたアナス・フォー・ラスムセン氏、ならびに米下院外交委員会アジア太平洋小委員会におけるテッド・ヨーホー委員長(共和党)が円卓会議の「亜洲前瞻円卓対話(ROUNDTABLE DIALOGUE:BUILDING RESILIENCE TOGETHER FOR THE NEW ERA)で講演を行った。
 
今年は「新南向政策」の対象国、及び日米欧など10カ国あまりの政治家や学者、専門家、オピニオンリーダーが参加し、地域の繁栄と安定のためのビジョンに向けた戦略と行動を話し合った。
 
蔡英文総統は開幕のあいさつで、台湾における感染対策の成果が「玉山論壇」を実際の会議とテレビ会議を組み合わせた形で実現させたと指摘、「台湾モデル」は台湾の民主的で透明かつ健全な政府の体制による成功を際立たせたばかりでなく、さらには台湾の人々の粘り強い特質と、「台湾がアジアを助け、アジアが台湾を助ける」という価値を示したのだと強調した。
 
また蔡総統は、台湾の「新南向政策」の目標と理念は「ASEANのインド太平洋構想」やインドの「ルック・イースト政策」と一致するもので、台湾は地域に欠かすことの出来ないパートナーとして「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」に加わり、これからも世界と共に強靭な未来を作っていきたいと意欲を示した。「新南向政策」とは、台湾が南アジア、東南アジアにオーストラリアとニュージーランドを加えた18カ国を対象に幅広い関係強化を目指す政策のこと。
 
頼清徳副総統は「亜洲前瞻円卓対話」に出席してあいさつし、台湾の堅実な公衆衛生能力、実力に満ちた技術的基礎、及び開放的な民主制度のいずれもが感染対策を成功させたカギだと指摘した。
 
オーストラリアのターンブル前首相、スウェーデンのビルト元首相、日本の古屋衆議院議員はそれぞれオープニングの講演で世界の政治経済面での変化、ならびに新型コロナウイルスの感染状況に関心を寄せたほか、自由と民主を守る台湾の努力と感染封じ込めの効果を絶賛し、台湾との二者間及び多角的な協力関係の発展を今後も後押ししていく考えを示した。
 
行政院(内閣)のオードリー・タン政務委員(無任所大臣)が議長を務めた「亜洲前瞻円卓対話」には頼副総統のほか、インドネシアのモハマッド・ユスフ・カラ前副大統領、タイのキティラット・ナ・ラノン元副首相、韓国の「峨山政策研究院」の韓昇洲(Han Sung-Joo)理事長、台湾の最高学術研究機関・中央研究院生物医学科学研究所の何美郷兼任研究員が参加。いずれもコロナ禍で各国が直面する経済、産業、公衆衛生、医療、情報セキュリティなどでの挑戦に言及し、各国が経験の共有とリソースの統合という精神を堅持して協力していけるよう期待した。
 
外交部の呉釗燮部長(外務大臣)は晩餐会であいさつし、台湾は民主の価値を守ることに力を尽くしていくと強調、香港における中国の行いを見るにつけ、台湾と各国とが協力する切迫性と必要性はいっそう強まっていると指摘した。
 
デンマークのラスムセン氏はこの晩餐会で、新型コロナウイルスによって欧州各国は欧州と台湾との関係が新たなチャプターに入るべきことに気付いたと強調、「欧州とインド太平洋地域の国々とは地理的に離れているが理念は同じだ」として欧州に対して台湾への支持を呼びかけた。
 
米国のヨーホー下院議員もまた、中国が強烈な野心を抱く中、民主と自由という普遍的価値はより強く保護されるべきだと述べ、米国が台湾との関係を深め、共に地域の繁栄と安定を保っていくための準備を整えていることを明らかにした。
 
「玉山論壇」では開幕セレモニーと円卓会議、晩餐会のほか、2回のテレビ会議が行われた。議題は「コロナ収束後における協力の実践(Realizing Partnerships and Collaborations in the Post-COVID-19 World)」と「イノベイティブなアプローチによる世界的問題の緩和(Mitigating Global Challenges through Innovative Approaches)」。各国の政府関係者や産業代表、NGOやシンクタンクの学者たちが集まり、ポスト・コロナ時代の様々な問題に向き合う中で協力していく方向や行動について討論した。
 
 

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