中華民国(台湾)と正式な外交関係を結んでいるベリーズでは11日に国会議員選挙が実施された。その結果、野党の人民連合党(People’s United Party、PUP)が勝利し、党首のJohn Briceño 氏を首相とする新政権が誕生することとなった。中華民国の陳立国駐ベリーズ大使は選挙の結果が出るとただちにJohn Briceño 氏に対し、中華民国政府の心からの祝意を伝えると共に蔡英文総統によるお祝いの書簡を送った。
中華民国外交部(日本の外務省に相当)は12日に発表したプレスリリースの中で、今回の選挙が新型コロナウイルス及び大型ハリケーン「エタ」による水害の影響を受けず無事、平和裏に行われたことに言及、ベリーズ政府と国民が民主の精神を堅持し、積極的にそれを推進しようとする精神に敬服すると称えた。外交部によると、今回勝利した人民連合党は、1989年9月に選挙で政権与党になると翌10月には中華民国と国交を樹立し、長きにわたる両国の友好的かつ緊密な関係をスタートさせた。ベリーズはまた、国際会議など様々な場で台湾への揺るぎない支持を表明している。
外交部は、国交樹立から30年となった昨年、双方が経済貿易、航空、司法共助の3分野での協力と対話を始めたことを指摘、今年はすでに「経済協力協定(ECA)」、「航空サービス協定」、「刑事共助条約」を締結してパートナーとしての関係と友情を深めており、両国政府は今後も引き続き協力関係を強化していくと説明した。