欧州議会の「偽情報を含む、EUのすべての民主的プロセスへの外国の干渉(foreign interference in all democratic processes in the EU, including disinformation)に対応するための特別委員会」(INGE)が招集した公式代表団が3日午前7時すぎ、桃園国際空港(台湾北部・桃園市)に到着した。メンバーは同委員会代表を兼ねる欧州議会のラファエル・グリュックスマン議員(フランス国籍)、アンドリュス・クビリュス(Andrius Kubilius)議員(リトアニア国籍、元首相)、Markéta Gregorová議員(チェコ国籍)、アンドレアス・シーダー(Andreas Schieder)議員(オーストリア国籍)、ペトラス・アウシュトレヴィチュス(Petras Auštrevičius)議員(リトアニア国籍)、Georgios Kyrtsos議員(ギリシャ国籍)、Marco Dreosto議員(イタリア国籍)の7議員のほか、欧州議会事務局の職員、関連政党の政策顧問など計13人。一行は5日まで台湾に滞在する。
代表団は台湾滞在期間中、蔡英文総統、行政院(内閣)の蘇貞昌院長(首相)、立法院(国会)の游錫堃院長(議長)、行政院政務委員(無任所大臣)を兼務する羅秉成報道官、唐鳳(オードリー・タン)政務委員(デジタル政策担当の無任所大臣)、大陸委員会の邱太三主任委員(大臣レベル)を表敬訪問する。外交部(日本の外務省に相当)では、欧州外遊から帰国後、防疫旅館(=隔離施設)に滞在して隔離を受けている呉釗燮部長(外相)の代理として、曽厚仁政務次長(=副大臣)が宴席を設けて一行をもてなす。一行はこのほか、フェイクニュース(偽情報)研究に取り組む台湾のシンクタンク、メディア、市民団体などとも交流を深める。
この訪問団は、欧州議会が台湾に派遣するものしては過去最大規模となり、その意義は大きい。一行はこの機会にフェイクニュース、サイバー攻撃などの複合的な脅威について、中華民国(台湾)政府の官僚や専門家と踏み込んだ意見交換を行うとしている。
台湾と欧州連合(EU)は近年、双方の関係を深め、協力・交流のレベルをアップさせている。これは欧州議会の支持と寄与によるところが大きい。台湾はフェイクニュースや悪意あるサイバー攻撃などの複合的脅威や、域外の敵対勢力による脅威と最前線で向き合っている。このため外交部は、これからも欧州議会等のEU機関との協力を強化し、専制主義による侵犯に一致して対抗し、双方が共有する民主主義、自由、法の支配、人権擁護という基本的価値を守り抜きたいと考えている。