2025/09/11

Taiwan Today

外交

蔡総統が日本の萩生田自民党政調会長と会談、「協力関係さらに深める」

2022/12/12
蔡英文総統(右)が10日、日本の自由民主党の萩生田光一政調会長(左)と会談。蔡総統は、これからも安全保障など各分野で日本との協力関係を深めていくと述べた。(総統府サイトより)
蔡英文総統が10日午後総統府で、日本の自由民主党で政務調査会長を務める萩生田光一衆議院議員と会談した。蔡総統はあいさつの中で、「台日関係シンポジウム」が11日に開かれるとして、萩生田政調会長が代表団を率いて来台し、同シンポジウムに参加することを大いに歓迎。自民党の政調会長による台湾訪問は19年ぶりであることから、蔡総統は「格別の意義がある」と述べた。
 
蔡総統は萩生田氏について、「故・安倍晋三元首相と同様に台湾の友人だ」とし、安倍元首相の死去を惜しむと共に萩生田氏による支持を受けて安倍元首相の台日友好の信念は必ずや受け継がれていくだろうと期待した。
 
蔡総統は、ここ数年台日のパートナーシップはますます緊密化しており、日本政府も数々の国際的に重要な場で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、国際社会に対して台湾海峡の安全保障を重視するよう呼び掛けているとし、「日本による台湾への重視と支持に特に感謝する」と述べた。そして蔡総統は、台湾はこれからも安全保障など各分野で日本との協力関係を深めていくとし、自由で開かれ、安定したインド太平洋地域を共に促進していけるよう希望した。
 
荻生田氏はこれに対し、「台湾は日本にとって自由、民主主義、法の支配といった基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーだ」と述べた。また、自身として4年ぶり、自民党政調会長としては19年ぶりの訪台が日本の対台湾窓口機関・日本台湾交流協会と台湾の対日本窓口機関・台湾日本関係協会の設立50周年と重なったことを「たいへん光栄なこと」とした。
 
萩生田氏は、今年7月に安倍元首相が凶弾に倒れた際、安倍氏の近親者による葬儀に頼清徳副総統が参列、また国葬儀には王金平元立法院長(=元国会議長)らが参列したほか、国葬儀会場の近くには日本で暮らす台湾の人々が安倍氏と最後のお別れをするために大勢集まったとし、「日本を代表して改めて台湾に感謝したい」と述べた。
 
萩生田氏は、安倍元首相は生前今年9月の訪台を予定しており、故・李登輝元総統の墓参に強い意欲を示していたがその夢を実現できなかったと述べ、11日には安倍氏に代わって李元総統の墓前を訪れて哀悼の意を表すことを明らかにした。
 
また萩生田氏は11日の「台日関係シンポジウム」が台湾と日本の新たなモデルが始まって50周年に行われることに触れ、「信頼関係、友情関係を振り返ると共にこれから次の50年の新しい日台関係を築く第一歩の日にしたい」と述べた。
 
 

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