蔡英文総統は24日深夜(現地時間同日午前)、米国海外派兵退役軍人会(Veterans of Foreign Wars、VFW)2023年年次総会の開会式にビデオメッセージを寄せた。その概要は以下のとおり。
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本日はこのような機会を得て光栄だ。米国海外派兵退役軍人会のティモシー・ボーランド(Timothy Borland)総会長の熱意ある申し出に感謝する。同時に、米国海外派兵退役軍人会の長年にわたる台湾支持に感謝する。この支持は、我々が共有する自由と民主主義という価値観に強く根ざすものだ。
米国海外派兵退役軍人会は1980年に、台湾の国軍退除役官兵輔導委員会(退役軍人に関わる行政を担う台湾の中央省庁)と友好協定を結んだ。米国海外派兵退役軍人会は毎年のように、台湾への支持を表明する決議を採択し、台湾が米国にとって長期的な友人であることを肯定し認めている。また、国防や安全保障協力といった形式で、台湾に対して実質的な支持を提供するよう呼びかけている。
米国海外派兵退役軍人会は頻繁に訪問団を台湾に派遣し、退役軍人へのサービスに関する経験を共有している。今年5月にもティモシー・ボーランド総会長とライアン・ガルーチ(Ryan Gallucci)ディレクターが台湾を訪問したばかりだ。この訪問でボーランド総会長は、台湾と米国の人々は台米双方の緊密な関係と共通利益についてさらに理解を深めるべきだと主張していた。
台湾人も米国人と同様に、自国の軍隊の士官・兵士を大変誇りに思っている。士官・兵士の支援に関して、我々が米国海外派兵退役軍人会などの組織からその経験を学べることは幸運なことだ。
昨年、台北駐米経済文化代表処(米国における中華民国大使館に相当)は退役軍人事務組を新設し、国軍退除役官兵輔導委員会が職員を駐在させている。わが政府は、アメリカ合衆国退役軍人省との連絡も確立しており、退役軍人へのサービスに関する最良の方法について意見交換を行っている。
私は米国の社会及び現政権の台湾に対する支持が強まっていることを非常にうれしく思う。バイデン政権は今年3月、台湾に対する9回目の武器供与を発表した(備考:今年6月下旬には10回目の武器供与も発表している)。我々は台湾の自衛能力を強化するための、こうした具体的行動に非常に感謝している。政策方面にいても、我々は台米関係強化を促進するため、米国の与野党が一丸となって努力していることを知っている。
この2年近く、我々は米国政府の高官・要人による訪問団をいくつも歓迎してきた。昨年8月にナンシー・ペロシ前下院議長が台湾を訪れた際は、米国下院退役軍人委員会のマーク・タカノ前委員長も同行した。
今年4月、私は中米の国交樹立国であるグアテマラとベリーズの訪問を終えた後、帰路で米国に立ち寄り、マッカーシー下院議長や上院・下院の多くの議員と会見した。我々はそこで「米国は台湾とともにある」という明確なメッセージを受け取った。
台湾の政府と住民はすでにこうしたメッセージを明確に受け取っている。台湾はこれからも、我々や米国海外派兵退役軍人会が享受する自由、民主主義、法の支配、人権の尊重といった基本的権利を守り続けていくだろう。
米国海外派兵退役軍人会に改めて心から感謝申し上げる。とりわけ、我々が最も大切だと考える自由と民主主義の生活スタイルを守るために自らを犠牲にし、奮闘している退役軍人たちに感謝の気持ちを伝えたい。