蔡英文総統は19日午前、台湾を訪問中のエスワティニ王国のドラミニ首相ら一行の表敬訪問を受けた。今回台湾を訪問しているのは、ドラミニ首相のほか、首相夫人のPhilile Dlamini女史、資源エネルギー大臣のLonkhokhela王子とその夫人のInkhosikati LaMabuza Emelda女史ら。蔡総統はあいさつで、「台湾の国際参加に対して、エスワティニの長期にわたる支持に感謝の意を表する。台湾とエスワティニは近年、エネルギー、農業、公衆衛生、経済貿易、女性のエンパワーメントなどの分野で協力を拡大し続けている。将来的には、両国が既に築いた友好関係の上、さらに多くの協力と交流の機会を見出し、より強固な友情で結ばれ、世界の発展のために努めたい」と述べた。
一方、ドラミニ首相のあいさつ要旨は以下の通り。
台湾とエスワティニは、半世紀以上にわたる協力関係にあり、エスワティニは、両国間の戦略的パートナーシップの維持に尽力している。台湾の先見の明、エスワティニの発展への技術支援について感謝の意を伝えたい。先月、エスワティニのポリレ・シャカントゥ外務・国際協力大臣が初めて台湾を訪問し、特に経済分野における両国政府の関係拡大を引き続き推進した。
エスワティニの国王ムスワティ3世は、自国の開発課題を非常に重視し、自国の経済状況に関して、世界と足並みを揃えられるよう望んでいる。 国王は1か月前、継続的な経済転換を進めるよう指示し、数か月後に石油貯蔵タンクの建設を開始する計画を立てた。数週間前、エスワティニは、プロジェクト委任に関する調達と契約を完了した。今回の訪問中に、台湾の協力パートナーと会って、このプロジェクトの実際の開始日について話し合うことを非常に楽しみにしている。
質の高い医療を目指し、医療費を国民が負担できるような制度を推進したいと考えているエスワティニは、現地に派遣された台湾の医療チームからこの点で多大な支援を受けている。また、国王は国際会議センターや五つ星ホテルの建設計画も重視しており、これらの重要なプロジェクトの遂行で経済変革をもたらすことを期待し、台湾からの技術支援も受けている。これらのプロジェクトは約5%の経済成長をもたらすと予測され、貧困や雇用問題の解決につながる見込みを持つ。 2週間前、エスワティニ中央銀行総裁も台湾を訪れており、両国の金融・銀行業界の協力について話し合った。
蔡総統が、台湾・エスワティニ間の多くの二国間協力プロジェクトを支持してくれたことに感謝している。エスワティニ最大規模の公立病院、ムババネ・ガバメント病院は、専門病棟や救急病棟の再建計画が2021年に完了した。同病院は、台湾最大手の建設コンサルタント会社、「世曦工程」によって建設されたたほか、数多くの医療サービスについても台湾からの支援を受けている。さらに、台湾の国際合作発展基金会による技術団は、エスワティニの農家への継続的な指導を行っている。これにより、農業の科学技術が向上し、現地の食料安全保障、農村部の青年の生活、および女性のエンパワーメントが大幅に改善された。
台湾の地方電化プロジェクトを通じて、僻地で電力を利用できるようになったエスワティニでは現在、85%の国民が電力を利用できるようになり、これはアフリカで最も高い割合となった。若者の雇用に関しては、台湾による奨学金制度の提供のほか、最近ではエスワティニ国民が台湾で英語を教える計画も推進している。