2025/11/05

Taiwan Today

外交

卓行政院長が欧州経貿弁事処(EETO)のLutz Güllner新処長と会談

2024/10/17
卓栄泰行政院長(右)が16日、新たに欧州経貿弁事処(EETO)の処長に着任したLutz Güllner氏(左)と会談し、同氏がニセ情報対策の経験を二者関係の推進に生かすことに期待を寄せた。(行政院サイトより)
卓栄泰行政院長(=首相)が16日午後、行政院の龔明鑫秘書長(=官房長官)、李慧芝報道官らと共に、新たに欧州経貿弁事処(EETO)の処長に着任したLutz Güllner氏と会談した。卓行政院等はあいさつの中で、欧州連合(EU)と台湾が経済貿易面での重要な「盟友」であり、民主主義の仲間であることに触れ、経済貿易面ではEUが台湾にとって4番目に大きい貿易パートナーで、台湾向け投資額に至っては最大であることを指摘、一方で過去4年間の台湾からのEU向け投資も過去40年の総額を超えていることを説明した。
 
卓行政院長は、EUがこれまでの「インド太平洋地域における協力のためのEU戦略」及び欧州での会議で、台湾と協力することの重要性を繰り返し主張していること、またEU加盟国の多くがWHO総会(世界保健総会 WHA)で台湾が国際組織に有意義に参与することを公に支持したこと、さらに中国が今年5月に軍事演習の実施を宣言した際、EU対外行動庁(EEAS)が何度も声明を出して武力による脅迫や一方的な現状変更に反対したことを挙げ、「これらはみな台湾にとって国際社会による重要なサポートだ」と感謝した。
 
卓行政院長はGüllner氏の着任を祝うと共に、同氏が情報セキュリティに関する過去の経験を活かすこと、また台湾とEUとの関係を引き続き深化させ、より幅広く、踏み込んだ連携を実現させることに期待した。
 
これに対してGüllner新処長は、頼清徳総統がEUと台湾の関係を「とても緊密だ」と述べていることに触れ、経済貿易面ではEUが台湾に対する最大の投資国で、投資額は日米の合計をも上回っていると指摘、EUと台湾とのより強力かつ健全な関係の構築に自信を示すと共に、エネルギートランジションなどの面で双方が協力出来る可能性も大きいはずだと述べた。
 
Güllner新処長は今回の職務では二者関係推進の重要な責務があるとした上で、民主主義と人権、法の支配こそが台湾とEU共通の価値であり、今後の協力の重要な基礎でもあると語った。
 
Güllner氏はEU対外行動庁の実績ある外交官で、同庁ではニセ情報対策や情報戦での戦略などを専門に担ってきた。また、欧州委員会貿易総局(DG Trade)では「通商及び市民社会対話」(DG Trade's Civil Society Dialogue)部門の責任者を務めた。
 
 

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