頼清徳総統は開幕式で、今年のAPPU年次総会のテーマが「アジア太平洋地域の社会的レジリエンスの強化と議会協力」であり、経済の持続可能な発展や社会的レジリエンスの強化、さまざまな課題に関する協力に焦点を当てていることに言及。これらはいずれも台湾の発展のニーズに合致するもので、また現在のアジア地域にとっても極めて重要な課題であると強調した。頼総統は特に、2002年のSARSや2020年以降の新型コロナウイルスのパンデミック、気候変動、地政学的変化など、アジア太平洋が共に直面してきた課題を挙げ、このAPPUのプラットフォームでいかに各国が協力を強化していけるかが非常に重要になってくると訴えた。
頼清徳総統はその上で、今後台湾が(1)地域の平和を維持するための決意を示す、(2)国交樹立国との協力を強化する、(3)APPUのプラットフォームを通じたアジア各国との連携を強化する―という3つのアクションを通じて、アジア太平洋地域の平和・繁栄・経済発展を共に推進していくことを約束した。
とりわけ(3)について頼清徳総統は、APPU加盟国の国会議員に対して、あらゆる分野で台湾と協力することを支持して欲しいと呼びかけ、「団結と協力の力は大きい。それはすべての加盟国にとって有益であるだけでなく、地域の繁栄と発展にも大きく貢献する」と訴えた。