2025/09/07

Taiwan Today

外交

頼清徳総統、東京大学両岸関係研究グループの訪台を歓迎

2025/09/03
頼清徳総統は2日、日本の東京大学両岸関係研究グループの訪問団一行による表敬訪問を総統府で受けた。写真左は東京大学東洋文化研究所の松田康博教授。(総統府)

頼清徳総統は2日、日本の東京大学両岸関係研究グループの訪問団一行による表敬訪問を総統府で受けた。一行は台湾研究者として知られる東京大学東洋文化研究所の松田康博教授のほか、日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所の佐藤幸人上席主任調査研究員、神奈川大学の川上桃子教授、学習院大学の江藤名保子教授、拓殖大学の門間理良教授、東京大学特任研究員の陳思樺氏、黄偉修氏の7名。
 
頼総統は、松田教授や日本の学術界の人々と総統府で再会できたことを喜ぶとともに、東京大学両岸関係研究グループが長期にわたって台湾海峡の安定とインド太平洋地域の平和に関心を寄せてくれていることに感謝した。そして、「台湾と日本の関係は緊密である」として、日本政府がさまざまな国際会合の場で台湾海峡の平和がインド太平洋地域にとって重要であることを繰り返し説いていること、石破茂首相が先日台湾で発生した台風や豪雨被害に対してお見舞いのメッセージを寄せてくれたことなどに感謝した。そして、一行との深い交流を通して、台湾と日本の友好や各分野での協力を一層強化していければと期待を寄せた。
 
一行はこの前日、林佳龍部長(外相)を表敬訪問して両岸関係やインド太平洋地域の情勢などについて意見交換を行った。林部長はその後、自身のSNS(フェイスブック)を通して、訪問団に対して自身と外交部が、頼清徳総統が掲げる「価値外交」、「経済日不落国」政策(経済分野において「台湾を太陽の沈まぬ国」にする政策」)を基盤として推進する「総合外交」や「台湾の三大戦略的チェーン」(つまりグローバルな民主主義のバリュー・チェーン、インド太平洋地域の第一列島線、ノンレッドサプライチェーン)について説明したことを明らかにした。
 
林部長はこのほか、日本が英国やカナダとともに、台湾のCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)加盟を支持してくれるよう期待した上で、台日間の経済連携協定(EPA)の早期締結を望むことなどを伝えたという。
 
林部長は1998年、当時東京にあった国連大学高等研究所の研究員として日本に滞在したことがあり、そのときに松田康博教授を含む日本の学術界の関係者と知り合う機会に恵まれたという。

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