2025/09/08

Taiwan Today

外交

台日与党間の外交、防衛担当議員の会合「外務・防衛2プラス2」開催、防災や海底ケーブルも議題に

2025/09/04
台日与党間の外交・防衛担当議員の会合「外務・防衛2プラス2」が3日、台北市内で行われた。日本の国会議員はその後、外交部の林佳龍部長を表敬訪問した。(外交部)
台日与党間の外交・防衛担当議員の会合「外務・防衛2プラス2」が3日、台北市内で行われた。台湾の与党である民進党から郭国文立法委員と陳冠廷立法委員が、日本の与党である自民党から衆議院の星野剛士議員と岩田和親議員が出席した。その後、双方が2人ずつ議員を加えた「拡大政策会議」も初めて行われ、民進党から王正旭立法委員と李坤城立法委員が、自民党から衆議院の山下貴司議員と鈴木英敬議員が加わり、4対4で防災、海上保安、海底ケーブル問題など重要な議題について話し合った。郭国文立法委員は会合後の記者会見で、対話と交流を通して、実質的な協力のメカニズムを形成していきたいと期待を寄せた。
 
民進党と自民党は2021年から「外務・防衛2プラス2」を開催しており、今回の会合は6回目となる。
 
外交部の林佳龍部長は会合後、日本からやってきたこれら4名の国会議員による表敬訪問を受け、両岸情勢、台湾と日本の経済協力、防災方面での助け合い、国の安全保障などの議題について幅広く意見交換を行った。
 
中国の天津ではこのほど、「上海協力機構」が開催された。これには習近平国家主席のほか、ロシアのプーチン大統領や、インドのモディ首相など20を超える国の首脳が参加した。また、これらの首脳の多くが3日、北京での大規模軍事パレードにも出席した。林佳龍部長は日本の議員たちに対し、「これは覇権主義国家同士の結束を故意に示すものだ」と指摘。このタイミングに日本の国会議員が台湾を訪問し、民主主義の核心価値に対する揺るぎない支持をともに示すことは、非常に大きな意義のあることだと述べた。
 
林部長はまた、覇権主義国家が軍事的拡張を行い、偽情報で民主主義制度を侵食しようとする中、民主主義国家は一層団結する必要があると強調。台湾は「民主主義のバリュー・チェーン」、「インド太平洋における第一列島線」、「ノン・レッド・サプライチェーン」の3つにおいていずれも重要な役割を担っているとして、各国と共にこうした挑戦に対抗していきたいとの意向を示した。
 
林部長は日本の国会議員との意見交換の中で、海底ケーブルの安全と安定についても特に関心を示し、「これは台日双方の経済発展、ひいては国の安全保障に深く関わる重要な課題だと認識している」と伝えた。また、台湾と日本は防災・災害救援分野においてそれぞれ強みを持っており、今後経験の共有と協力・交流を通じて、パートナーシップを一層深めていけるだろうと述べた。
 
経済・貿易分野について林部長は、台湾のCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)加盟への継続的な支持を日本政府に呼びかけるとともに、既存の「台日第三国市場協力委員会」のメカニズムを活用することで、フィリピンなど第三国市場の共同開拓を進め、両国の経済的レジリエンスをさらに強化していくことを提案した。
 

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