このワークショップには台湾、リトアニア、米国、パラオ、日本の産官学関係者が出席した。ワークショップに参加したパラオのジェニファー・オレゲリール司法大臣は、経済的威圧に対抗したパラオの経験を共有した。また、オンライン参加で基調講演を行った台湾の李淳駐EU兼ベルギー代表は、地政学的緊張下における経済レジリエンスについて論じた。
台湾の王雪虹駐リトアニア代表は開幕式で、「民主国家は覇権主義による経済的威圧という問題に直面しているが、台湾は自国の経験を各国と共有することで、より強靭なサプライチェーンを構築するために協力したい」と述べた。カラ・マクドナルド駐リトアニア米国大使、リトアニア外務省のJulius Pranevičius副大臣、CRIのTomas Kazulėnas代表も、民主国家は連携を強め、サプライチェーンの安全性を高めるべきだと異口同音に訴えた。
今回のワークショップには110人近くが参加した。複数の国の産官学関係者が参加し、サプライチェーンのレジリエンスという問題に極めて大きな関心が寄せられていることが示された。
GCTFは2015年の創設以来、各国が能力構築(キャパシティ・ビルディング)を図る上で重要なプラットフォームへと発展してきた。リトアニアでワークショップを開催するのは今回が2回目で、「国際社会に継続的に貢献する」という台湾の決意と行動力が示された。