ワルシャワ安全保障フォーラムで演説を行う林佳龍外交部長。(写真:外交部)
調印式にはウクライナの国会議員で「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)共同代表を務めるMykola Kniazhytskyi議員のほか、Yaroslav Yurchyshyn議員、Andrii Lopushanskyi議員など複数の議員が出席した。また、ポーランドやウクライナのメディアや台湾の中央通信社(CAN)などが取材に駆けつけた。
台湾はこの支援プログラムを通して、キーウ及びその周辺の恵まれない子どもたちに対して多様な教育プログラムを提供し、戦争によって心に傷を負った子どもたちが心の健康を取り戻せるようサポートすするほか、情報通信設備の提供により子どもたちのデジタル格差(デジタル・ディバイド)の解消を目指す。さらに、キーウ市児童・家庭福祉局に強力して関連のインフラ設備の強化やスタッフのキャパシティ・ビルディング(能力構築)も支援し、同市の児童福祉ケアの持続的発展を確保する。
林佳龍部長は翌29日、ポーランドのシンクタンクであるカジミエシュ・プワスキ財団(Casimir Pulaski Foundation)の招きを受けて第12回ワルシャワ安全保障フォーラム(Warsaw Security Forum)に出席。「グローバル・デモクラティック・サプライチェーンの再構築」(Reinvention of Global Democratic Supply Chain)をテーマに演説を行った。
台湾の外交部長が同フォーラムで演説を行うのは初のケースで、林部長は地政学的変化の中で民主主義諸国は一致団結して協力し、世界規模の民主主義の供給網(デモクラティック・サプライチェーン)を再構築すべきだと主張した。また、科学技術の実力を持ち、民主主義の価値観を共有する台湾は、欧州および世界にとって信頼できる重要なパートナーになれるだろうと訴えた。
林佳龍部長の演説の動画はこちらを参照のこと。
https://youtu.be/FhMVRImx670