2025/10/13

Taiwan Today

外交

中米経済統合銀行(CABEI)台湾事務所が引っ越し、ギセラ・サンチェス総裁が訪台

2025/10/08
中米経済統合銀行(CABEI)は7日、台湾事務所の移転式を行った。CABEIのギセラ・サンチェス総裁(右から2人目)が訪台した。(外交部)
中米経済統合銀行(CABEI)は7日、台湾事務所を台北市信義区の金融エリアである台北101ビルから、台北市士林区天母にある使館特区(各国の大使館等が入居するエリア)へ移転させた。CABEIのギセラ・サンチェス総裁が訪台して移転式を主催、外交部の林佳龍部長(外相)が招きを受けて出席し、財政部の阮清華政務次長(=副大臣)と中央銀行の林吉甫参事とともに銘板の除幕を行った。CABEIの会員国であるグアテマラのLuis Raúl Estévez López大使、ベリーズのKatherine Vanessa Meighan大使、スペイン商務弁事処のGermán Bejarano García処長(大使に相当)、および台湾の金融業者の代表が多数駆け付けた。
 
林部長は、サンチェス総裁の来台を歓迎する共に、CABEI台湾事務所は今回、天母にある使館特区に移転することになったが、そこにはCABEIの加盟国の大使館や代表機関、それに台湾の国際協力機構である財団法人国際合作発展基金会(TaiwanICDF)などが入居しているとして、CABEIとこれらの連携が一層深まるよう期待を示した。
 
これに対してサンチェス総裁は、台湾はCABEIと同じ価値観を共有しており、中米諸国の持続可能な発展を推進するための重要な会員国であり、戦略的パートナーであると強調。CABEIは台湾の安定した金融市場に高い関心を寄せており、台湾の政府との協力で設立された「台湾-CABEIパートナーシップ信託基金」(TCPT)は、グアテマラやベリーズなどに恩恵をもたらしていると紹介した。また、新たな台湾事務所が、中米諸国と台湾を結ぶ重要な架け橋になることを期待していると述べた。
 
CABEIは1960年に設立され、ホンジュラスの首都テグシガルパに本部を置く。台湾は1992年に域外会員としてCABEIに加盟し、現在15の加盟国の中で最大の出資比率を誇る。2021年には、台湾にアジア最初の事務所を設置。これは政府間組織(IGO)が台湾に事務所を開設した初のケースとなった。
 

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