林部長は、サンチェス総裁の来台を歓迎する共に、CABEI台湾事務所は今回、天母にある使館特区に移転することになったが、そこにはCABEIの加盟国の大使館や代表機関、それに台湾の国際協力機構である財団法人国際合作発展基金会(TaiwanICDF)などが入居しているとして、CABEIとこれらの連携が一層深まるよう期待を示した。
これに対してサンチェス総裁は、台湾はCABEIと同じ価値観を共有しており、中米諸国の持続可能な発展を推進するための重要な会員国であり、戦略的パートナーであると強調。CABEIは台湾の安定した金融市場に高い関心を寄せており、台湾の政府との協力で設立された「台湾-CABEIパートナーシップ信託基金」(TCPT)は、グアテマラやベリーズなどに恩恵をもたらしていると紹介した。また、新たな台湾事務所が、中米諸国と台湾を結ぶ重要な架け橋になることを期待していると述べた。
CABEIは1960年に設立され、ホンジュラスの首都テグシガルパに本部を置く。台湾は1992年に域外会員としてCABEIに加盟し、現在15の加盟国の中で最大の出資比率を誇る。2021年には、台湾にアジア最初の事務所を設置。これは政府間組織(IGO)が台湾に事務所を開設した初のケースとなった。