ニュージーランド政府は13日、中華民国(台湾)のICチップ搭載旅券(パスポート)の所持者に対して、同国の自動出入国審査システム(以下、自動化ゲートとする)の利用を認めることを発表した。台湾の内政部によると、これによりニュージーランドは、米国(※有料申請が必要)、韓国、豪州、イタリア、ドイツ、シンガポール、マレーシアに続き、中華民国(台湾)旅券所持者に対して自動化ゲートの利用を認める8番目の国となった。
なお、ニュージーランドはすでに中華民国(台湾)旅券所持者に対して、ニュージーランドへの入国手続きをスムーズに行うための電子入国カード、「ニュージーランド電子入国カード(New Zealand Traveller Declaration/NZTD)」の利用を認めている。つまり、台湾人旅客は台湾出発24時間前から、オンラインで事前にニュージーランドへの入国手続きを行うことができる。今後は、これに加えて同国到着後は自動化ゲートの利用が可能になるため、便利且つスムーズに通関を行うことができる。相互・平等の原則に基づき、台湾側でも今年11月末から12月をめどに、ニュージーランドのICチップ搭載旅券所持者に対して、台湾の空港の自動化ゲートの利用を認める方向で調整している。
これについて外交部は13日に発表したニュースリリースを通して、「台湾とニュージーランドは、民主主義、自由、人権、法の支配といった価値観を共有する近い理念を持つパートナーだ。年間の相互訪問者数は延べ6万人に達しており、自動化ゲートの相互承認は双方の住民の往来にさらなる便宜を図り、各分野での協力や交流のさらなる緊密化に繋がるだろう」と指摘。今後も、より多くの国と自動化ゲートの相互利用を可能にし、台湾人の海外渡航をより便利で、尊厳あるものにし、同時にさらに多くのインバウンド観光客の訪台を促進したいとしている。