行政院の卓栄泰院長は、台湾は安全保障およびサプライチェーンにおいて必要不可欠な役割を担っているが、一方で中国共産党の政権から継続的に軍事的挑発、グレーゾーンでのかく乱を受け、情報戦などの浸透に直面していると指摘。各国と手を携え、安全・信頼・公正に基づく国際秩序を共に構築していく必要があると述べた。
法務部の鄭銘謙部長は、地域の紛争が激化し、国境を越える犯罪の手法が多様化・高度化していると指摘。AI技術の発展に伴い、犯罪の手法は急速に変化し、実体的な暴力や衝突から火薬を伴わない情報戦、国境を越えた詐欺からデジタル金融犯罪まであらゆる形態に及ぶ中、これらは世界の法執行機関が真剣に向き合うべき課題であり、情報共有、科学技術の応用、制度設計、あるいは特定のタイプの犯罪対策の策定など、あらゆる方面で各国の連携が不可欠で、強靭性を備えた協力のネットワークを確立する必要があると訴えた。
TWAFの開催は今年で7回目を迎える。調査局の報道資料によると、今年のフォーラムは国際協力による越境犯罪の防止の意義と課題に焦点を当て、各国の法執行機関や安全保障機関の協力を模索した。越境犯罪の手段や安全保障情勢が急速に変化する中、調査局はこの国際フォーラムを通じて、国境を越えた犯罪防止の綿密なネットワークを構築し、台湾の安全保障上の重要な地位と防衛の強靭性を示しながら国際社会との連携を深め、世界の福祉に貢献することを目指すとしている。