農業部によると、台湾の農業青年大使たちはまず、オーストラリア先住民、アボリジニーの農業文化展示センター「ワザウロン・ブールン・ブールン・カルチュラル・センター」や、自然農法を導入した果樹園や有機野菜農場、チーズなど乳製品加工工場、さらにはクイーンズランド州議会や農業庁などを訪問した。それと同時に、台湾とオーストラリア両国の公私部門における農業技術の研究と応用、農業資源の持続可能性、対オーストラリア投資などについて意見を交わした。オーストラリアが農業の高齢化と労働力不足、極端な気象といった課題に対処するため、スマート農業、産業の高度化、サプライチェーンの構築などを通じて、技術移転や人材資源などの新たな発展の可能性を積極的に模索していることが注目された。
農業部は、今回の「農青大使」のオーストラリア訪問によって、台湾とオーストラリアの農業協力の新たな機会が生まれたと評価している。今後は、双方の資源の補完により、ウィンウィンの関係を築くことを目標に、革新的発想で台湾とオーストラリアの間に新たなサプライチェーンを構築し、農業の新たな発展に向けた良好な互恵パートナーシップの基盤を固めていきたいとしている。