2025/12/29

Taiwan Today

外交

第19回日本国際漫画賞、世界110か国・地域738作品の中から台湾3作品が受賞

2025/12/26
日本の外務省が主催する第19回「日本国際漫画賞」の受賞作品が24日に発表された。今年は世界110か国・地域から738作品の応募があり、そのうち台湾の漫画家・南南日さんの作品『山間料理人』(邦題:アミ族の台所)が銀賞を、狼七さんの作品『黎明前的回声』(邦題:夜明け前の殘響)が奨励賞を、葉明軒さんの作品『大仙術士李白』第8巻が銅賞を受賞した。(文化部)
日本の外務省が主催する第19回「日本国際漫画賞」の受賞作品が24日に発表された。今年は世界110か国・地域から738作品の応募があり、そのうち台湾の漫画家・南南日さんの作品『山間料理人』(邦題:アミ族の台所)が銀賞を、狼七さんの作品『黎明前的回声』(邦題:夜明け前の殘響)が奨励賞を、葉明軒さんの作品『大仙術士李白』第8巻が銅賞を受賞した。
 
これを受けて台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表(台湾の駐日大使に相当)は、台湾の漫画は近年、「日本国際漫画賞」において継続的に高い評価を受け、日本での知名度を着実に高めていると指摘。自身も今年開催された第18回「日本国際漫画賞」の授賞式に出席したが、台湾漫の画がその題材や表現において、日本の審査員や業界から高い注目を集めていることを実感したとし、今後も台湾の漫画の日本における普及と交流を支援していく考えを示した。
 
文化部の李遠部長(文化相)は、台湾の漫画作品が再び「日本国際漫画賞」で評価されたことを歓迎し、これまでの受賞作品は金賞2作品、銀賞10作品、銅賞22作品、奨励賞1作品に達していると説明。これは、台湾の漫画が海外のレベルに達し、その存在感を示している証拠だとし、文化部は今後も安定した制度のもとで、台湾の漫画の海外展開を継続的に支援していく考えを示した。
 
文化部の日本出先機関である台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの曽鈐龍主任は、同センターが近年、台湾の漫画の普及に積極的に取り組み、6年連続で漫画展を開催してきたことを紹介。今回銀賞を受賞した南南日さんの作品『山間料理人』や奨励賞を受賞した狼七さんの作品『黎明前的回声』も今年8月に同センターで開催された性別・多民族・人権といった多様な社会的テーマに焦点を当てた漫画展「Colorful- ダイバーシティ in 台湾漫画」で紹介した。曽主任は、近年台湾の漫画が日本で注目を集めていることを踏まえ、今後も展示や協力体制を通じて、台湾の漫画の普及と現地の業者などとの連携強化に協力していく考えを示した。
 
今年で第19回を迎えた「日本国際漫画賞」には、過去最多となる世界110か国・地域から738作品の応募があった。その中から金賞(最優秀賞)1作品、銀賞(優秀賞)3作品、奨励賞1作品、それに入賞(銅賞)10作品の計15作品が選出された。授賞式は2026年3月に開催される。
 
 

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