外交部の陳明祺政務次長(副大臣)はこのほど、カナダの公共放送CBC(カナダ放送協会)台湾特派員のフィリップ・ルブラン(Philippe Leblanc)記者のインタビューを受けた。これは1月14日付の「分析・マーク・カーニー首相が北京の歓心を求めるとき(Analyse,Quand Mark Carney veut plaire à Pékin)」と題した記事で報道され話題を呼んでいる。現在カナダのマーク・カーニー首相が、カナダの首相として8年ぶりに訪中していることを受けてのもの。同記事では次のように報道されている。
台湾はカナダにとってアジアで6番目、世界で15番目の貿易相手であると指摘、双方はテクノロジー、グリーンエネルギー、医療衛生など重要な産業の貿易に関する取り決めを結ぶことで合意に達しているものの、現時点で未だ署名されていない。カナダにとってはインド太平洋戦略において単一市場への依存を低減するという政策にも合致するものだ。
陳政務次長は、「カナダの慎重さは理解しているが、貿易関係を改善するために議論のペースを早めるべきだと考えている。カナダとの強固な経済パートナーシップを強く望んでいる」と語った。
また陳政務次長は、「台湾は各国がパートナーを選択する権利を尊重するが、我々は身をもって学んだこととして、中国は貿易や外交を政治的なレバレッジとして使うことに非常に長けている。」と指摘し、関係各方面に対して単一市場に依存しすぎることによりもたらされるリスクを慎重に検討すべきだとした。
陳政務次長はさらに、台湾とカナダが民主主義、人権の尊重、自由という同じ価値観を共有しており、これら共通の理念が双方の協力深化の重要な土台となっていると強調した。今後も台湾は実務的で落ち着いた態度をもって、理念の近しい国々とともに貿易経済分野での協力を進め、ルールを基礎とした国際的な貿易経済秩序と地域の安定を共同で守りたいとの意向を示した。