2026/01/28

Taiwan Today

外交

林外交部長、インドネシア有力誌に「半導体サプライチェーンで連携」呼びかけ

2026/01/28
林佳龍外交部長(左)は、インドネシアの有力誌『テンポ』のインタビューに対し、台湾とインドネシアが協力する余地は非常に大きいと強調、台湾は今後も国際社会における役割を強化し、インドネシアがASEANにおいて指導的役割を発揮することを支援しつつ、自由で開かれた、安全なインド太平洋地域の構築に共に取り組んでいきたいと述べた。(外交部)
外交部の林佳龍部長(外務大臣)は今月、インドネシア最大級の雑誌『テンポ』(TEMPO)からオンラインでの単独インタビューを受けた。林部長の就任以来、東南アジアのメディアによる単独インタビューとしては初めて。林部長は、インド太平洋地域の安全保障情勢、中国の軍事的脅威、および台湾とインドネシア間の経済・科学技術協力などについて見解を述べ、台湾が台湾海峡の平和的で安定的な現状の維持に全力を尽くす確固たる立場をあらためて表明するとともに、台湾とインドネシアの半導体産業協力をより深めたいとの意向を示した。

林部長は、中国が近年、台湾に対して継続的に軍事的圧力を加えており、軍用機による侵入、情報操作、認知戦といったハイブリッドな手段で台湾海峡の現状を変更しようとしていると指摘した。また、その地政学的野心はすでに日本やフィリピンにまで及んでおり、さらには「琉球諸島は中国に属する」といった主張などを通じて、第二次世界大戦後に確立された国際秩序に挑戦しようとしていると述べた。

これらの行為について林部長は、インド太平洋地域の平和と安定にとり、中国がこれを破壊しようとする主要な要素であることを示唆するものだと厳しく指摘した。中国の脅威に直面する中で、台湾政府は現状を堅持し、引き続き国防改革と社会全体の防衛レジリエンスの構築を推進することで抑止力を強化し、台湾海峡の平和と安定を守っていくと重ねて強調した。また、台湾側は対立を激化させる意図はなく、目標は一貫して地域の平和と航行の自由を確保することにあると述べた。

台湾とインドネシアの二国間関係について、林部長は、両国の交流は中国のいわゆる「一つの中国」原則に制約されるべきではなく、実務的協力と相互利益・共栄に立ち返るべきであると述べた。また林部長は、中国が建設を請け負ったジャカルタ・バンドン高速鉄道を例に挙げ、中国はしばしば高度な約束を掲げるものの、品質、財務、その後の履行をめぐって論争を引き起こしていると指摘した。これに対し、台湾は一貫して信義則に則り、長期的な協力と実質的成果を重視してきたとし、インドネシア政府に対し、台湾を対等で信頼できるパートナーとして捉えるよう呼びかけた。

台湾とインドネシアの将来的な協力について、林部長は、半導体が高度に戦略化されたこの時代においては、科学技術、経済、安全保障はすでに不可分であり、「経済は中国、安全は米国に依存」という旧来のモデルはもはや適用できないと指摘した。巨大な市場を擁するインドネシアは潜在的成長力を有し、台湾にとってASEANにおける重要な潜在的パートナーであると述べた。さらに、世界の半導体サプライチェーンにおける重要な拠点である台湾が橋渡しとなって、米国や民主主義国家が共同で主導し、サイバーセキュリティおよび信頼基準に適合する「非レッド・サプライチェーン」との連携をインドネシアが進めることを支援する用意があると表明した。

林部長は最後に、台湾とインドネシアが協力する余地は非常に大きいと強調した。台湾は今後も国際社会における役割を強化し、インドネシアがASEANにおいて指導的役割を発揮することを支援しつつ、自由で開かれた、安全なインド太平洋地域の構築に共に取り組んでいきたいと述べた。

『テンポ』は、インドネシアで最も影響力のある雑誌の一つであり、その調査報道と時事批評には定評があり、購読者数は約1,000万人に上る。

ランキング

新着