2026/02/11

Taiwan Today

外交

『リンゴ日報』創刊者・黎智英氏が「香港国家安全維持法」違反で懲役20年、頼清徳総統や外交部が強く非難

2026/02/11
香港高等法院(高裁)は9日、「香港国家安全維持法」に違反したとして有罪判決を受けていた香港の日刊紙『蘋果日報』(リンゴ日報)の創刊者・黎智英(ジミー・ライ)氏に対して懲役20年を言い渡した。頼清徳総統は自身のSNSを通して、「台湾は黎智英氏及び自由を守るすべての人々とともにある。香港の経験は沈痛な警鐘だ。民主主義と自由が決して、当然のものではないことを私たちに思い起こさせるものだ」と訴えた。写真は台湾で発行されていた『蘋果日報』の紙面。(外交部)
香港高等法院(高裁)は9日、「香港国家安全維持法」に違反したとして有罪判決を受けていた香港の日刊紙『蘋果日報』(リンゴ日報)の創刊者・黎智英(ジミー・ライ)氏に対して懲役20年を言い渡した。黎氏はすでに5年間拘束されている。この消息を受けて頼清徳総統は10日、自身のSNSを通して、「台湾は黎智英氏及び自由を守るすべての人々とともにある。香港の経験は沈痛な警鐘だ。民主主義と自由が決して、当然のものではないことを私たちに思い起こさせるものだ」と訴えた。また、外交部も国際社会に対して一致団結して厳しく非難するべきだと呼びかける声明を出した。
 
頼総統はSNSへの投稿を通して、黎智英氏が「香港国家安全維持法」により懲役20年の重刑判決を受けたことに言及した。そして、この判決は北京当局が掲げる「一国二制度」がすでに名ばかりとなっていることを改めて証明するものであり、司法が人身の自由を奪い、言論や報道の自由を抑圧し、政府に対して説明責任を問うという国民の権利を否定する道具に成り下がっていることを示していると述べた。
 
さらに、黎智英氏は長年にわたり自由と民主主義のために声を上げてきたが、そのために5年以上の拘束と2年に及ぶ裁判を強いられたとし、これは中国当局が1984年に署名した「中英共同声明」を反故にし、住民を萎縮させようと企むものだと指摘。また、国際社会が支持する普遍的価値に対しても重大な脅威を与えていると警鐘を鳴らした。
 
頼総統はその上で、「香港の経験は痛切な警鐘だ。民主主義と自由が決して、当然のものではないことを私たちに思い起こさせるものだ。北京当局に対し、黎智英氏の即時釈放と、司法の名を借りた政治的迫害の停止を再度呼びかける。また国際社会に対しても、全体主義の拡張が普遍的人権に与える影響に引き続き警戒するよう求めたい」と綴った。
 
中華民国(台湾)外交部も10日に発表した声明を通して、中国政府および香港当局が「国家安全」を名目に、香港の人々の自由と人権を再び弾圧・迫害しているとして、国際社会が一致団結して厳しく非難するべきだと呼びかけた。外交部の声明の概要は以下の通り。
 
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中国政府および香港当局の今回の措置は、国際的な人権規約に違反するだけでなく、国際法の精神にも反するものであり、明らかに個人が本来持つべき身体の自由を奪い、言論および報道の自由を踏みにじるものである。さらに、為政者に対して説明責任を問うという国民の基本的権利を否定するものである。今回の件は、北京当局が自由と人権を軽視し、その侵害がもはや極限に達していることを示すとともに、人々を萎縮させようとする意図があることを一層浮き彫りにするものだ。
 
外交部は、米国、英国、ドイツ、カナダ、オーストラリアなど各国政府および各界、ならびに国連、欧州連合(EU)および多くの国際人権団体がこの件に強い懸念を表明していることに注目している。こうした国々は、中国が国際的な約束を反故にし、自由と人権を迫害していると指摘し、人道的立場から黎智英氏の仮釈放または無条件釈放を直ちに行うよう求めている。
 
外交部は同時に、国際社会に対し、香港の民主主義や自由および人権状況を引き続き注視するよう呼びかけるとともに、中国に対してあらゆる自由・人権侵害行為を直ちに停止するよう求める。台湾はこれからも近い理念を持つ国々と連携し、自由と民主主義の防衛ラインを守っていきたい。
 

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