【頼清徳総統】
「大綬景星勲章」の授与を通じ、台湾の人々を代表して、台湾とセントビンセント及びグレナディーン諸島との関係深化に尽力したボウマン大使の卓越した貢献に心から感謝したい。ボウマン大使は2019年に来台し、同国初の駐台湾大使に就任した。セントビンセント及びグレナディーン諸島は同年、アジアに初めてとなる大使館を台湾に開設(日本・韓国などを兼轄)した。これは二国間関係における重要なマイルストーンであるばかりか、両国のこれからの長期協力のために盤石な基盤を築くものとなった。
ボウマン大使の6年以上にわたる積極的な取り組みの下、台湾とセントビンセント及びグレナディーン諸島は絶えず交流を深めてきた。政府高官による相互訪問、経済・貿易・投資の促進、インフラ整備、農業、公衆衛生、情報通信分野での協力はいずれも大きな成果を挙げてきた。また、女性のエンパワーメント、青少年教育、文化・スポーツ分野でも交流を拡大し、双方の国民の友情を深め続けている。
この6年余りのうち、ボウマン大使は3年以上にわたって駐台外交団長を務め、台湾の様々な重要な行事や節目を共に見届けてきた。また、また他国の駐台大使や代表らと協力し、外交部とともに数多くの交流プロジェクトを推進してきた。さらには、その誠実な行動で外交業務に取り組み、台湾が国際社会との結びつきを拡大したり、グローバルなパートナーシップを深化できるよう後押ししてくれた。
セントビンセント及びグレナディーン諸島の政府が長年にわたり台湾を重視し、且つ支持してきたことにも感謝したい。国連総会、世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)などの国際会合において、同国の政府関係者は常に台湾のために発言し、台湾の国際参与を強く支持してきた。民主主義・自由・人権といった普遍的価値への揺るぎない信念があるから、両国はさまざまな挑戦の中で支え合い、歩み続けることができるのだだろう。
ボウマン大使が積み上げてきたことを基礎に、これからも両国関係を一層強化し、双方の国民にさらなる福祉をもたらし、世界の平和と繁栄により多く貢献していきたい。ボウマン大使の在任中の尽力に改めて感謝したい。台湾の扉は常にボウマン大使のために開かれている。いつでも旧友を訪ねに戻ってきてほしい。これからのご活躍とご健勝を祈念する。
【ボウマン大使】
セントビンセント及びグレナディーン諸島の政府と国民を代表し、「大綬景星勲章」を受章できたことを大変光栄に思う。6年6か月前、台湾に大使館を開設するという重責を担い台湾へやってきた。多くの関係者の助けにより、その任務を無事果たすことができたことに感謝したい。我々は愛国心と情熱を胸に、台湾に合法的な海外拠点を築き上げた。この大使館は現在に至るまで、セントビンセント及びグレナディーン諸島にとってアジア初かつ唯一の大使館である。ここから日本および韓国の非駐在大使を兼任できたことにも誇りを感じている。
台湾という美しく民主的な国は2019年8月8日以降、尊厳と効率をもってセントビンセント及びグレナディーン諸島大使館を受け入れてくれた。台湾の外交部は台湾に住むセントビンセント及びグレナディーン諸島出身者を手厚く支援してくれた。現在、台湾に住む同国出身者は182人に達する。外交部はまた、在台セントビンセント及びグレナディーン諸島大使館と台湾各界との交流も促進してくれた。両国が掲げるビジョンと結びつきは相互補完的であり、国内外に住む双方の国民の福祉向上にも直結している。セントビンセント及びグレナディーン諸島に住む双方の国民たちも、この友情によってもたらされる善意と成果を日々実感しているだろう。
最も影響力ある外交政策とは、双方の国民が相互理解と尊重に基づく関係を築くことにほかならない。中華民国(台湾)政府と国民が受け入れてくれたから、セントビンセント及びグレナディーン諸島大使館は強い絆の基盤を築くことができた。台湾という私の愛する第二の故郷に別れを告げるにあたり、まもなく国交樹立から45年を迎える両国の友好関係に心から感謝したい。また、2022年10月以来、駐台外交団長を務められたことを光栄に思う。(台湾に駐在する各国の大使や外交官、スタッフで構成される)駐台外交団は台湾の主権を象徴し、且つ代表する存在だ。この主権は台湾の人々のためだけでなく、世界情勢が緊迫する中、発展途上にあるすべての島しょ国のためにも守られなければならない。
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「大綬景星勲章」の叙勲式には在中華民国セントルシア大使館のロバート・ケネディ・ルイス大使夫妻、セントクリストファー・ネービス連邦のジャスミン・エリス・ハギンズ前大使、セントビンセント及びグレナディーン諸島大使館のエルロイ・ウィルソン公使夫妻のほか、総統府の潘孟安秘書長、外交部の葛葆萱常務次長(事務次官)らが出席した。