呉政務次長は、今年は台湾とスペインが交流を開始して400年の節目に当たると指摘。400年前、スペイン人は台湾北部の基隆と淡水にそれぞれ「サン・サルバドル城」(San Salvador」と「サント・ドミンゴ城」(Santo Domingo)を建設した。呉次長は、基隆近郊には「三貂角」という名称が残るが、これはスペイン語の聖人名「サンティアゴ」(Santiago/聖ヤコブ)に由来するものであり、大航海時代における両国の歴史的なつながりを物語るものだと述べた。呉次長は、台湾とスペインは民主主義と自由という価値観を共有しているほか、近年は経済・貿易関係も安定して成長しているとした上で、今後は半導体、再生可能エネルギー、情報通信などそれぞれが強みを持つ産業分野で、引き続き交流と協力を強化していきたいと期待を示した。
訪問団の団長を務めるレガルダ議員は、訪問団のメンバーはバスク地方やカナリア諸島などから選出された議員を含み、いずれも台湾の民主主義の発展の成果を高く評価していると述べた。また、スペインが台湾から学ぶべき点は多く、特に台湾がハイテク分野の高い技術力と地政学的優位性をうまく活用して、民主主義の基盤が権威主義体制によって損なわれないよう努力している点を挙げた。また、今回の台湾訪問を通じて、両国がより多くの分野で協力の機会を広げられるよう期待していると述べた。
訪問団は台湾滞在中、立法院の江啓臣副院長(副国会議長)、国家安全会議の林飛帆副秘書長、経済部国際貿易署、国家科学及技術委員会などの高官及び省庁を訪問するほか、新竹サイエンスパークを視察し、台湾の各方面の関係者と幅広く意見交換を行うことになっている。