ヴァウェンサ元大統領(右から2人目)、ヴァウェンサ財団のBogdan WAŁĘSA代表(左)、「外交学院」院長を兼務する外交部の呉志中政務次長(左から2人目)、」「外交学院」の黎倩儀副院長(右)。「外交学院」ロビーにて。(外交部)
「外交学院」の院長を兼ねる外交部の呉志中政務次長(副大臣)は、自身が学生時代から民主主義や人権擁護に取り組むヴァウェンサ元大統領の勇気に深い感銘を受けていたと述べ、同学院にヴァウェンサ元大統領を迎えられることを大変光栄に思うと述べた。また、外交部の新人職員たちには、世界により良い新秩序を築こうとしたヴァウェンサ元大統領の信念をぜひ受け継いでほしいと期待を寄せた。
ヴァウェンサ元大統領は講演の中で、共産主義打倒の重要性と必要性を説き、自身が自由と法の支配を盾に共産主義体制を倒し、ソ連と米国の二極対立の構図を形成した経緯を説明した。しかし現在、こうした旧秩序は限界に達しているとして、「我々は自由と法の支配の精神を堅持しながら、平和的手段をもって国際情勢の課題に立ち向かい、そして新たな秩序を構築していかなければならない」と強調した。また、共産主義は中国においても成立し得ないことがすでに実証されており、一方で台湾の政治・経済分野における優れた成果は、世界に対する良い模範となっていると述べた。
研修生たちからは、移行期正義や資本主義と共産主義の優劣の比較、人生哲学などの質問が相次いだ。これについてヴァウェンサ元大統領は一つひとつ丁寧に回答した上で、今回の「外交学院」訪問は「外交官のタマゴ」たちと交流し、国際情勢に関する彼らの考えを知るためだとし、この座談会を通じて自分も研修生たちにさまざまな視点を提供し、研修生たちがより広い視野で外交上の課題に向き合っていってほしいと期待を示した。
ヴァウェンサ元大統領の講演は盛大な拍手によって終了した。その言動から示された教えは、研修生たちに権威主義に対抗する民主主義の模範とは何かということを伝え、研修生たちに深い印象を残した。
ヴァウェンサ元大統領は16日と17日に台北市内で開催された「玉山フォーラム」で講演を行うために来台した。