日本台湾親善協会の衛藤征士郎会長(左)に総統府特製のネックピローをプレゼントする頼清徳総統(右)。このネックピローは台湾の形をした抱き枕にもなる。(写真:総統府)
頼総統は24日午後、総統府で衛藤征士郎氏が率いる一行の表敬訪問を受けた。頼総統は挨拶の中で、衛藤氏が長年にわたり台湾を強く支持し、台日の国会や各分野の交流を積極的に促進し、相互理解と信頼を深め、これを台日友好関係の向上につなげてきたことに心から感謝すると述べた。
頼総統は2024年の台湾東部・花蓮地震についても触れ、日本台湾親善協会が義援金を寄せ、被災地の復興を支援してくれたことに台湾は深く感謝していると述べた。また、日本の各方面から寄せられた温かい思いやりと支援は、防災対応や社会の強靭性(レジリエンス)強化における台日協力に良好な基盤を築いたと語った。
頼総統はさらに、近年の権威主義の拡張により、台湾海峡の平和と安定に国際社会から高い関心が寄せられていることに触れ、日本政府がさまざまな国際場裡で繰り返しその重要性を強調していることに感謝した。また、先週、日本の高市早苗首相と米国のトランプ大統領によって行われた日米首脳会談でも、その合意内容をまとめた「ファクトシート」で、日米首脳が台湾海峡の平和と安定の維持に取り組むことが改めて確認され、地域の安全に対する国際社会の重視と支持が示されたと述べた。
頼総統は、この地域が直面する課題に対応するため、台湾は自国の自衛力強化を継続すると同時に、日本や近い理念を持つ国々との連携を強化し、地域の平和・安定・繁栄を共に守っていくことを強調した。また、現在台湾と日本の産業は半導体や人工知能(AI)などの重要分野で緊密な協力体制を築き、世界のサプライチェーンの安定に重要な役割を果たしている指摘。台湾と日本は今後もこの基盤の上でさらに協力を拡大し、双方の発展と繁栄、さらには地域経済の発展に貢献していけるはずだと訴えた。
頼総統はまた、2025年の台日間の人的往来が延べ820万人を突破したことに触れ、将来的にはこれが延べ1000万人を超えるだろうと期待を示した。そして、衛藤氏および訪問団一行の協力を得て、台湾と日本の交流の規模がさらに拡大し、それが観光や経済の発展を促し、双方の国民の絆が一層深まり、台日関係が着実に発展していくよう期待を寄せた。
衛藤征士郎氏はこれに対して、頼総統が昨年10月の国慶祝賀式典の演説で、民主主義の台湾はインド太平洋地域の平和と安定の要(かなめ)であり、現状維持に尽力すると述べたことに触れ、台湾海峡の平和と安定が地域経済の繁栄の重要な基盤であるとみなされていると述べた。また、最近行われた日米首脳会談でも同様の認識が共有され、日本の首相と米国の大統領が一致して、台湾海峡の平和と安定が地域の安全と世界の繁栄にとって極めて重要であると強調したと語った。
また、目まぐるしく変化する国際情勢の中でも、台湾が自由・人権・法の支配といった分野で示す成果は国際社会から高く評価されており、インド太平洋地域におけるこれらの核心的価値の重要性も一層高まっていると述べた。
衛藤氏はまた、台湾の国際組織への参加を全面的に支持する考えを示し、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)、世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)といった国際組織に台湾が参加できるよう後押ししていくことを約束した。
台日交流について衛藤氏は、現在すでに双方の人的往来は延べ800万人を超えているが、将来的には1000万人突破を目指すこと、今後は高校生や中学生の交流をより増やし、さらに深みを持たせるなど、これからも台湾と手を携えて歩み続け、各分野での協力関係をさらに強化していきたいと抱負を語った。