頼清徳総統は今月22日から27日まで、アフリカ南部の国交樹立国であるエスワティニ王国を訪問する。国家安全局は16日、これに先立って同局の蔡明彦局長が最近同国を訪れ、総統訪問期間中の警備体制の準備状況を視察するとともに、国王ムスワティ3世、トゥリシレ・ドラドラ副首相を表敬訪問したほか、関連する警備・安全部門の責任者らと会談したとことを明らかにした。エスワティニ王国の公安部門は、警護計画に全面的に協力し、頼清徳総統にとって初となるアフリカ訪問の安全確保に万全を期すことを約束したという。
国家安全局によると、国王ムスワティ3世は蔡明彦局長との会談の中で、頼清徳総統が訪問し、自身の即位40周年記念行事に出席することを心から歓迎すると述べた。また、今回の訪問は両国の友好関係が揺るぎないことを示すもので、台湾の工業団地の成功事例を導入した「台湾産業イノベーションパーク」(TIIP)の開発や「戦略石油備蓄タンク」の建設計画など、台湾の支援による大型プロジェクトが実施段階に入ることを示すものだと強調し、これが同国の経済発展およびエネルギー安全保障の向上に寄与するだろうと歓迎した。
ドラドラ副首相は蔡明彦局長との会談で、最近エスワティニ当局が大規模な国際詐欺グループを摘発し、中国籍の関係者約200人を逮捕したことを伝えた。この事件はエスワティニ王国だけでなく、アフリカ全体の安全にも影響を与えるもので、国際刑事警察機構(インターポール)も関心を示して調査員を派遣して調査に当たっていたとして、ドラドラ副首相は、台湾の情報機関が関連の犯罪情報を共有し、また安全部門の人材育成に協力してくれたことに感謝した。
これに対して蔡明彦局長は、台湾とエスワティニは信頼できる同盟関係にあり、今後も協力分野を拡大し、安全保障協力や情報交換を強化し、越境犯罪や中国による不法な浸透に共同で対処すべきだと述べた。
蔡明彦局長はまた、エスワティニ王国の安全・警護部門の責任者とも会談し、頼総統の訪問期間中の警備計画と準備状況について確認した。今回、エスワティニでは国王の即位40周年を祝う大規模な行事が開催され、10カ国以上から国家元首や政府要人が代表団を率いて出席することになっている。貴賓や訪問団の人数が多いため、警備や外交儀礼の調整が例年以上に複雑となるが、同国の安全部門は台湾側に対し、台湾の警護計画に全面的に協力し、頼総統にとって初めてとなるアフリカ訪問が円滑かつ安全に行われるよう万全を尽くすことを改めて約束したという。