SEDEでの演説後、呉志中政務次長(左から2人目)はブリュッセルの欧州議会へ赴き、欧州地域「フォルモサ・クラブ」(Formosa Club)共同代表のミヒャエル・ガーラー議員(左)が主催する「春季会合」に出席した。(写真:外交部)
呉次長の演説前には、SEDE委員長を務めるシュトラック=ツィンマーマン議員(ドイツ)が、今年3月にSEDE公式訪問団を率いて訪台したときの成果について報告し、呉次長を紹介した。シュトラック=ツィンマーマン議員は、台湾の外交部の政務次長がSEDEの定例会に招くのは初めてのことであり、台湾と欧州議会の関係に新たな1ページを刻むものだと強調した。
SEDEでの演説後、呉次長はブリュッセルの欧州議会へ赴き、欧州議会親台湾議員グループ代表兼欧州地域「フォルモサ・クラブ」(Formosa Club)共同代表のミヒャエル・ガーラー議員が主催する「春季会合」に出席した。この「春季会合」で呉次長は、「選択によって定義される未来:台湾、民主主義、そして台欧パートナーシップ」(A Future Defined by Choice: Taiwan, Democracy, and Partnership with Europe)をテーマに演説を行い、その冒頭で「フォルモサ・クラブ」共同代表及びメンバーが、さまざまな形で台湾支持を表明し続けていることに感謝した。また、世界が権威主義の拡張や経済依存の武器化というリスクに直面する中、台湾は半導体、人工知能(AI)、先端製造などの重要産業において中核的地位を占め、欧州が経済安全保障や産業の高度化を推進する上で不可欠かつ信頼できるパートナーとなっていると指摘した。
この「春季会合」には、欧州議会および欧州14か国の議会から計25名の「フォルモサ・クラブ」共同代表や議員が出席し、現在の国際情勢、台湾と欧州が関心を寄せる課題や協力分野について踏み込んだ意見交換を行った。
呉次長はこのほか、「フォルモサ・クラブ」主催の歓迎レセプションにも出席した。欧州議会の議員、各国議会の超党派議員団、スタッフら約60名が参加し、欧州の政界における親台湾派勢力が結集。欧州ですでに、「台湾支持」が国境や党派を超えた共通認識となっていることが改めて浮き彫りとなった。
呉次長は翌7日、台北駐EU兼駐ベルギー代表処と「フォルモサ・クラブ」が共催する「台湾フォーラム」にも出席。欧州一円から集まった専門家や学者と経験を共有し、権威主義の拡張に民主主義陣営が対抗するための防衛レジリエンスの構築について議論を深めた。
欧州地域の親台湾議員連盟の代表によって構成される「フォルモサ・クラブ」は、2019年10月に欧州議会、英国、ドイツ、フランスの各議会の親台湾議員連盟の代表らの呼びかけによって設立された。現在、欧州議会、欧州各国およびカナダなど31か国の親台湾議員連盟の代表が、「フォルモサ・クラブ」の共同代表を務める。メンバーは積極的に台湾支持を表明し、台湾海峡の平和と安定に関心を寄せるとともに、中国による台湾への軍事圧力を監視し続けている。また、世界保健機関(WHO)の年次総会「WHA」などの国際会合に台湾が参加することを支持し、EUおよび各国に対して台湾との協力強化を呼びかけている。