2026年の第79回WHO(世界保健機関)総会(WHA)は5月18日から23日までスイス・ジュネーブで開催される。台湾はWHOに加盟していないが、2009年から2016年までの8年間はオブザーバーとして総会に参加していた。しかし、2017年以降は中国の圧力があり招待されていない。外交部の林部長と衛生福利部の石部長はいずれも、今年もWHO総会への招待を受けていないことを認めた。その上で、台湾は引き続き「専門性・実務性・貢献」といった原則の下、「世衛行動団」と名付けた代表団をジュネーブに派遣し、現地で行われる各種の会議や専門的な活動を通じて、台湾をグローバルな公衆衛生システムに参加させることの正当性と必要性を積極的に国際社会へ訴えていく方針を示した。
その一環として外交部は今年、「台湾スマート医療・ヘルステックエキスポ」を現地で開催する。場所はジュネーブにある高級ホテル「プレジデント・ウィルソン」で、期間は5月17日から19日まで。外交部の林部長によると、昨年、台湾の宏碁智医(Acer Medical)と広達電脳(Quanta Computer)の代表をジュネーブに招いて「スマート医療応用説明会」を開催したところ、国際社会から大きな反響があった。そのため今年は立法院(国会)で与野党議員から支持を取り付け、さらに規模を拡大した展示会を開催することを決めた。各国の保健担当大臣や医療関係者を招待して、実地交流と会談を通じて台湾医療の実力を世界に示したい考えだ。
産業団の団長を務める馬偕紀念医院の張文瀚総院長によると、この「台湾スマート医療・ヘルステックエキスポ」には多数の医療機関および企業が出展する。会場は大きく「スマート医療エリア」、「革新医療機関エリア」、「レジリエント医療エリア」の3つに分けられ、各国の医療・公衆衛生分野の政策決定者、各国の専門家、業界関係者らに対し、台湾が単なる公衆衛生の模範生に留まらず、世界のスマート医療産業チェーンにおいて最も信頼できる協力パートナーであることを示す。
今回の記者会見には、「台湾スマート医療・ヘルステックエキスポ」に参加予定の26の先端医療機関および企業代表が出席した。
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現時点で台湾にはWHO総会の招待状が届いていないが、外交部は今年も台湾のWHO総会参加の必要性を訴えるためのプロモーション動画を制作した。動画のタイトルは「台湾医療点亮世界」(台湾医療が世界を照らす/Taiwan Cares Beyond Borders)で、3分間のフルバージョンと30秒のショートバージョンがある。いずれも外交部のYouTubeチャンネル「潮台湾」、外交部のSNS公式アカウント(Facebook、Instagram、Threads、X)などで公開されている。台湾の在外公館もこうしたプロモーション活動に協力し、台湾が世界の健康福祉に実質的な貢献を行っていることをアピールするとともに、台湾のWHOおよびWHA(WHO総会)への有意義な参加について国際社会から支持を取り付ける。