林部長は、「台湾とドイツは価値観を共有するパートナー。両国ともルールに基づく国際秩序を重視している。ドイツが台湾海峡の平和と安定という現状維持につき、支持の声を上げていることに感謝する。台湾は国際社会の責任ある一員として、今後も民主主義陣営の友好国と協力し、台湾海峡およびインド太平洋地域の平和と安定を断固として守るとともに、自国の防衛能力向上にも取り組んでいきたい」と述べた。
台湾とドイツは近年、重要技術分野での協力を拡大し続けている。例えば台湾の半導体大手、TSMC(台湾積体電路製造)はドイツ東部ザクセン州ドレスデンに投資し、工場の建設を進めている。これを踏まえて林部長は、「台湾と欧州の民主主義に基づくサプライチェーン(供給網)の強靱性をさらに高めるものになる」と指摘。台湾は半導体および先進製造分野において優位性を持っており、欧州が掲げる「再工業化」および「再軍備」という戦略目標の実現を支える信頼できるパートナーになるだろうと訴えた。
今回で近年6度目、今年に入って2度目の台湾訪問だというステッフェン議員は、この親台湾議員グループはドイツ連邦議会において台湾を最も力強く支持する存在であると強調した。また、台湾とドイツの関係は中国の干渉を受けるべきではなく、今後も議会内で台湾との協力の深化の必要性を訴えていく考えを示した。
さらにステッフェン議員は、ドイツは台湾海峡の安全保障と、双方の経済および各分野での協力深化を極めて重視していると指摘。台湾とドイツはともに権威主義拡張の脅威に直面しており、双方は互いに学び合い、協力して民主主義の強靱性と経済安全保障を強化できるだろうと述べた。ステッフェン議員はまた、自由と民主主義の価値観を共有するパートナーは断固として団結しなければならないと強調し、訪問団のメンバーとともに今後引き続き議会で台湾を支持し、台湾のために声を上げていくことを約束した。
一行は5月24日から30日まで台湾に滞在し、頼清徳総統、国家安全会議の呉釗燮秘書長、蔡英文前総統、国民党の鄭麗文主席、民衆党の黄国昌主席、台中市の盧秀燕市長、および与野党の立法委員(国会議員)らと会談する。また、国家科学及技術委員会、内政部消防署、国防安全研究院なども訪問することになっている。