このプロジェクトは台湾からの資金・技術援助を受け、リヴィウの医療機関「First Medical Union」(FMU)に所属する市立病院、聖パンテレイモン病院(St. Panteleimon Hospital)と聖ニコラス小児病院(St. Nicholas Children's Hospital)の急診部門や集中治療室(ICU)の機能強化を図るというもの。具体的には、最新の医療機器やIT関連のハードウェア・ソフトウェア、人工知能(AI)を活用した情報システムなどを導入し、医療従事者や情報システム担当者を対象とした専門研修を実施する。これにより、リヴィウ市民72万人が利用する医療サービスの近代化が進められる。
呉政務次長は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、台湾は一貫してウクライナと歩みを共にしてきたと強調。今年6月、改修を終えて落成したリヴィウの「UNBROKEN Ecosystem」(アンブロークン・エコシステム)園区内のリハビリテーション施設が「台湾友誼ビル」と名付けられたことは、台湾がウクライナを力強く支援していることを示す重要な象徴だと述べた。
リヴィウ市のアンドリー・サドヴィー市長は、台湾政府による長年の支援に改めて感謝するとともに、今回の契約締結とプロジェクトの始動が、ウクライナ独立記念日(8月24日)と重なったことに言及。ロシアによる侵略に直面する中、ウクライナは尊い命を失い続けながらも、独立と自主の価値をかたく信じ、自由のためにたゆまず戦い続けていると述べ、「困ったときの友こそ真の友」という言葉の意味を深く実感していると語った。