環境部によると、パリ協定第6条に基づく国際的な温室効果ガス排出削減協力の核心は、「二重計上(ダブルカウント)」を防止することにある。そのため、温室効果ガスの排出削減量を国家間で移転・使用する際、ITMOs(国際的に移転される緩和成果)については「相当調整(Corresponding Adjustment)」を行う必要がある。今回、ITRIとパラグアイ企業が推進する小規模なARRプロジェクトは、カーボン・クレジット市場での協力に向けた先行的な実証試験と位置付けられる。プロジェクト設計、第三者検証、除去量の定量化、モニタリング・報告・検証(MRV)、クレジットの発行、ホスト国による承認およびその後の移転など、重要なプロセスを段階的に検証し、プロジェクトの実施を通じて蓄積した経験を、今後のカーボン・クレジット協力の拡大や制度間の連携を進めるための基盤とする。
代表団はほかに、現地の森林再生の状況を把握するとともに、デジタルMRV、衛星モニタリング、バイオ炭、パリ協定第6条などの議題についても意見交換を行った。環境部は、今後も政府、研究機関、企業など多方面での交流を通じて、国際的なカーボン・クレジット市場における協力経験を段階的に蓄積し、環境十全性(Environmental Integrity)と実質的な排出削減効果を兼ね備えた協力モデルを模索するとともに、気候ガバナンスおよびネット・ゼロへの移行における台湾とパラグアイのパートナーシップをさらに強化していくとしている。