パラオ共和国のレイノルド・オイロー副大統領は、台湾は半導体や医療だけでなく、防災・災害管理の分野でも世界をリードしていると称賛した。(写真:総統府)
頼総統は、27年前の1999年9月21日に台湾中部で発生したマグニチュード7.3の大地震(いわゆる「921大地震」)について振り返り、死者2,400人余り、倒壊家屋10万棟以上と、第二次世界大戦後の台湾で最も深刻な災害となったが、地震発生後、21カ国から38の救助隊が台湾入りし、700人を超える救助隊員と103頭の救助犬が台湾の救助隊とともに多くの尊い命を救ったと述べ、この恩義を台湾の人々は今も忘れていないと強調した。頼総統は、その後、台湾では毎年9月21日を「国家防災日」と定め、「災害防救法」を制定するとともに、予防、準備、対応から復旧・復興までを網羅する防災体制を構築してきたと説明。また、南投県竹山にアジア最大、世界で3番目の規模を誇る巨大な総合訓練基地、内政部消防署訓練中心(消防署訓練センター)を設置したと紹介した。
頼総統はその上で、「27年前、世界各国が台湾を助けるために来てくれた。27年後、今度は台湾が世界に貢献する番だ」と述べ、WADMの初代事務総長に内政部消防署の蕭煥章署長が就任することで、台湾が持つ豊富な防災経験と国際的なネットワークを生かし、WADMの発展を促進できるよう期待を示した。
頼総統は、WADMの参加者は世界五大陸から集まっており、台風や津波、地震や火山、洪水、干ばつ、山火事など、それぞれ異なる自然災害に直面していると指摘。一方で、国民の生命と安全を守る決意と責任を共有していると述べた上で、今後はWADMの協力枠組みの下、南投県竹山の消防署訓練センターをインド太平洋地域における重要な防災訓練・交流の拠点とし、友好国やパートナーと一緒になって、防災・災害対応能力を強化していく考えを示した。
パラオ共和国のレイノルド・オイロー副大統領は、新たに発足したWADMを代表し、初会合の成功を祈念するとともに、WADMの原加盟国となったことをパラオは誇りに思うと述べた。また、WADM初代事務総長に選出された内政部消防署の蕭煥章署長に祝意を表し、今後とも各国が協力し、WADMの成功と加盟国の人々の幸福のために努力していきたいと語った。
オイロー副大統領は、WADMには中南米、カリブ海地域、アフリカ、アジア太平洋地域など世界各地の国や組織が参加しており、地震、洪水、火山噴火、台風、津波、干ばつなど、直面する災害は国によって異なるが、目標を共有して協力すれば、こうした課題を共に乗り越えることができると強調。前日に南投県竹山の消防署訓練センターを訪れて、災害を想定した訓練を視察したことで、台湾の防災準備と災害管理のレベルに深い印象を受けたとして、台湾は半導体や医療だけでなく、防災・災害管理の分野でも世界をリードしていると称賛した。