左からくまモン、熊本県の木村敬知事、台南市の黄偉哲市長、魚頭君(ヒータゥ君)。(写真:台南市)
高雄市の陳其邁市長を表敬訪問した木村知事は、今年7月に令和8年熊本地震が発生した際には、高雄市がいち早く支援の手を差し伸べ、生活物資や温かい食事を被災地へ届けたほか、1億5,000万円を超える義援金を募るなど、実際の行動を通じて熊本が困難を乗り越えるのを支えてくれたことに感謝した。陳其邁市長が、「高雄と熊本の深い友情は、どれほど困難に直面しても互いに支え合い、再び立ち上がることができる関係だ」と述べると、木村知事は高雄と熊本は長年、家族のように互いに支え合ってきたとした上で、来年は友好交流協定締結10周年を迎えることから、今後さらに都市間の協力を深め、台日友好を一層発展させていきたいと期待を寄せた。
なお、陳其邁市長は今年3月、熊本県の竹内信義副知事とともに、それぞれの訪問団を率いて米アリゾナ州を訪問。高雄市、熊本県、アリゾナ州の三者で「経済交流促進覚書(MOU)」を締結し、半導体産業のサプライチェーンの強靭化や国際的な専門人材の育成等について協力していくことで一致した。陳市長は、高雄と熊本はいずれも半導体やハイテク産業が急速に発展しており、世界的なサプライチェーンの再構築や人材獲得競争の中で、今後も産業、研究開発、人材育成の分野で双方の協力を深め、台米日のハイテク・サプライチェーンの連携と強靱性をさらに高めていくことができると述べた。
一行はその後、台南市の黄偉哲市長を表敬訪問し、熊本県が困難に直面する中、台南市が心温まる支援を提供してくれたことに感謝した。黄偉哲市長は、9月に熊本県を訪れた際は、復旧・復興に向けた各種の取り組みが着実に進められていることを確認でき、大変うれしく思ったと述べ、熊本県民が一日も早く日常生活を取り戻せるよう願っていると語った。また、今後も熊本との直行便の運航を推進するとともに、台南市民に対して安全が確認された熊本の観光地への旅行を呼びかけ、教育、農産物、経済など多方面での交流を通じて熊本の復興を全力で支援し、双方の友情をさらに深めていくことを約束した。
台南市と熊本県は長年にわたり緊密な交流を続けている。台南市は2025年、熊本県の宇城地域(宇土市、宇城市、美里町)と友好交流協定を締結した。同地域は今回の地震による被害が比較的大きかった地域の一つでもある。
なお、木村知事によると、熊本県は現在、台湾のファミリーマート(全家便利商店)とタイアップし、熊本県の特産品である阿蘇牛乳、麦みそ、デコポン、そば粉などを使用したパン、おにぎり、冷やしそば、かつ丼、スイーツなどの商品を開発・販売している。これに対して黄偉哲市長も、熊本県を応援するため、市民にもこれらの商品の購入を積極的に呼びかけていきたいと述べた。