2026/05/24

Taiwan Today

経済

台湾産ナツメエキス配合のシートマスク、東南アジアで大人気

2016/11/25
台湾における美容・コスメ産業の生産高はこの5年間、年間16%のペースで生長している。2015年の生産高は過去最高の181億台湾元(約643億日本円)に達した。そんな中、台湾の1980年代生まれのエルサさんと章潔(Ancajaier)さんの女性2人が開発したナツメエキス配合のシートマスクが、シンガポールやマレーシアなどで爆発的な人気となっている。写真はエルサさんたちがこのほどシンガポールで開催した商品発表会の模様。(エルサさん提供、中央社)

台湾における美容・コスメ産業の生産高はこの5年間、年間16%のペースで生長している。2015年の生産高は過去最高の181億台湾元(約643億日本円)に達した。そんな中、1980年代生まれの台湾女性2人が、インターネットショップを通して売り出したナツメエキス配合のシートマスクの新たなブランドが、シンガポールやマレーシアなどで爆発的な人気となっている。

美容・コスメ産業は近年、台湾で最も急成長している、輸出潜在力を持った産業となっている。台湾企業は長年にわたり、海外の大手コスメブランドの代理生産を請け負ってきた。台湾企業が生産する製品の品質と技術は、海外の大手ブランドから高い評価を受けている。台湾では近年、美容・コスメ分野の新たなブランドが続々登場しており、いまでは1,000を超えるほどになっている。

1980年代生まれのエルサさんは、台湾での2万2,000台湾元(約7万8,000日本円)の月給(2万2,000台湾元は台湾における大卒初任給の平均)に耐えられず、東南アジアの「リトル・レッド・ドット(小さな赤い点)」と呼ばれるシンガポールへ渡った。シンガポールのスピーディーな市場の脈動の中、彼女はその敏感な嗅覚によって人生の新たな方向性を見出した。エルサさんは、親友であり新鋭のアートカメラマン、章潔(Ancajaier)さんとタッグを組み、美容・コスメ市場に参入。女性をターゲットにした市場で、巨大なビジネスチャンスを発掘することに賭けた。

エルサさんが目を付けたのは、台湾産の質の高いナツメから抽出したエキスを配合したシートマスクだった。ナツメエキスを配合した金箔入りのフェイスマスクと、同じ成分のネック(首)マスクの2つの商品を開発した。

中華民国政府が掲げる「新南向政策」に合わせ、経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易発展局は同局が所管する外郭団体、中華民国対外貿易発展協会(日本での名称は台湾貿易センター、略称TAITRA)に委託して今年、東南アジア市場の開拓を目的とする、台湾のコスメブランド11社による「台湾コスメブランド・マーケティング連盟」を組織した。10月にはシンガポールを含むASEAN(東南アジア諸国連合)諸国を訪問し、各国への売り込みを行った。これがきっかけとなり、エルサさんの会社が開発した台湾産ナツメエキス配合のシートマスクも、シンガポールやマレーシアなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスで取り上げられ、瞬く間に話題となった。

エルサさんたちは先日、シンガポールで商品発表会を開催した。会場には多くのインターネットユーザーや業者が駆け付け、栄養価の高いナツメから抽出したエキスでシートマスクができることに高い関心が寄せられた。

「台湾コスメブランド・マーケティング連盟」のある業者は、台湾のコスメ用品はさっぱりした素材を配合し、フェイスマスクに使う材質も多様なため、気温の高い地域で生活する東南アジアの消費者が、長期間使用するのに非常に適していると指摘する。これが、台湾のコスメ業者にとって東南アジア市場を開拓するにあたっての最大の強みであり、その商機は無限だという。

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