米国食品医薬品局(FDA)はこのほど異例の速さで、あるパーキンソン病治療薬が二期臨床試験に入ることを許可した。反対意見は無かったという。この治療薬はサモアの企業、「百朗克株式会社(BRAINX CORPORATION)」が主導して台湾の医療グループが自主開発したもので、台湾のバイオ産業が再び新たな記録を打ち立てたことになる。
BRAINX社はこの臨床試験を主導するスタートアップ企業で、神経変性疾患の分野での新薬開発に努めている。医療グループは全員台湾出身者で、その研究開発と運営費用は全て個人の「エンジェル投資家」によって提供されている。
BRAINX社の江文舜董事長(会長)は瑞金生技術集団株式会社の総裁でもある。江氏は台湾中南部・嘉義県で生まれ育ち、高雄医学大学(台湾南部・高雄市)を卒業後、長期にわたって中国大陸における美容医学、並びに病院に向けた関連商品のビジネスを行ってきた。江氏は、神経薬理学の専門家である何応瑞氏が高雄医学大学のクラスメートであったことから、何応瑞氏による神経変性疾患分野の新薬開発をサポートしてきた。
世界で初めて、従来からある抗生物質C100を用いてパーキンソン病を治療する医薬技術が正式に二期臨床試験に進むことが決まり、今後は大規模な試験が各国の複数の医学センターで同時に実施されることになる。台湾はその先陣を切って同臨床試験をスタートさせる。
今回、米国FDAが申請を受理してから1カ月も経たないうちにこの臨床試験を許可したことからは、試験実施までの、C100によるパーキンソン病に伴う認知症治療の研究がすでに一定の効果を証明してきたことを示している。
BRAINX社はさらに、パーキンソン病及びその他の神経変性疾患に関する一連の医薬技術を有している。これらの技術は主に何応瑞氏による過去十数年の研究成果を基礎としている。こうした研究成果はすでに台湾、米国、中国大陸、オーストラリアなどで特許を取得している。