2025/09/10

Taiwan Today

経済

屏東県が熊本県のスーパーで物産展、周春米知事がトップセールス

2024/03/04
屏東県の周春米県長(=県知事、写真中央)は2日、熊本県のスーパーコンボ大津店で行われた屏東県物産展のオープニングセレモニーに出席した。セレモニーには台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長(左から2人目)も駆け付けた。(屏東県)
3月1日から日本を訪問している屏東県の周春米県長(=県知事)は2日、熊本県のスーパーコンボ大津店で行われた屏東県物産展のオープニングセレモニーに出席した。セレモニーにはほかに、台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長、熊本県南阿蘇村の吉良清一村長、大津町の金田英樹町長、倉冷株式会社の松本英丈取締役部長、スーパーコンボ大津店の森田副店長、現地に住む屏東県出身者などが駆けつけた。
 
周県長は、いまが旬の高級台湾ナツメ(中国語表記は蜜棗)やドライフルーツ、ゴボウ茶などの農産品をアピールし、訪れた買い物客に試食・試飲を促した。周県長は「半導体の世界大手である台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出が現地に活気をもたらす中、屏東県も真っ先にこれに加わった。日本の人々に屏東県の農産品や加工食品の数々を知ってもらうと同時に、熊本に移住することになった台湾の人々のニーズにも応えたい」と述べた。
 
屏東県は新型コロナウイルスの感染が拡大する中、海外の友好都市にサージカルマスクなどの医療物資を無償供与し、良好な関係を築き上げてきた。こうした努力はコロナ後、次々と実を結んでいる。その一つの例が、屏東県東港鎮と熊本県南阿蘇村による覚書締結だ。双方は、台湾が新型コロナウイルス対策として実施していた入国規制を大幅に緩和(2022年10月13日)した直後、コロナ後としては初めて対面式で交流し、国際交流の促進に関する覚書を締結した。
 
九州各県で32店舗を展開するスーパーコンボは1978年に創業した。主に一般家庭を対象にしたスーパーで、食品や日用生活品などを販売する。屏東県は今回、農産品や水産・畜産品及びその加工品のブランド10社を厳選した。内容は、日本人に広く愛される台湾バナナ、甘くてジューシーな台湾ナツメ、キューブ入りレモンジュースやきんかんレモンジュース、ゴボウ茶、ドライフルーツ、タマカイのフィレなどの水産品、それに台畜公司のミニソーセージや肉団子などだ。
 
大津町の金田英樹町長は、「TSMCの熊本工場建設に伴い、6つの企業が同町に進出し、台湾人居住者が増えた。地元の経済発展を促進し、台湾との交流が増えることを願っている」と述べた。
 
TSMCと長年提携している企業で働き、TSMCの熊本工場建設に伴って熊本県に移住してきたという台湾人の男性は、「TSMCとともに熊本県に移住してきたが、最初に熊本県で物産展を開いたのが屏東県だと知り、しかも周春米県長本人と会えてとても幸運だ。すぐに熊本県内に住むほかの台湾の人々にも知らせて、商品を買いに来るように伝えたい」と興奮した様子で語っていた。
 

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