台糖は、サトウキビを運搬するための産業用軽便鉄道、いわゆる製糖鉄道を持つ。W&LLR は2005年、英国で動態保存するため、台糖から175号作業車用機関車を購入。2018年には英国の蒸気機関車「Dougal」を台湾で展示するともともに、覚書(MOU)を締結して姉妹鉄道となった。その友好関係は20年以上に及び、鉄道保存、文化展示、観光振興などの分野で交流と協力を深めてきた。
この日はイベント最大の見どころとして「台英友好列車の銘板除幕及び出発式」が行われた。台糖の技術チームによって丁寧に修復された252号作業者を「台英友好列車」と名付けたもので、台糖の呉明昌董事長とW&LLRの関係者が銘板の除幕式を行った。列車が独DIEMA(Diepholzer Maschinenfabrik)製の機関車とともに汽笛を鳴らして園内を徐行すると、会場に集まった多くの来場者が写真撮影を行うなど大きな盛り上がりを見せた。
もう一つの見どころは「藍皮車」と呼ばれるレトロな列車の車両を使った「藍皮復古餐車特展」(食堂車特別展)だ。車内では台湾と英国の姉妹鉄道がこれまで行ってきた交流の歴史を振り返る展示が行われ、写真の展示や台湾・英国の鉄道文化を伝える装飾が施された。また、台湾と英国のテイストを取り入れたアフタヌーンティーも用意され、来賓たちが視覚と味覚の両面から双方の文化の魅力を体験した。
台糖によると、今回のイベントは台糖と英国の鉄道会社との姉妹鉄道の友好関係を一層深めるだけでなく、鉄道文化の保存に関する経験を相互共有する機会にもなった。今後、台糖は歴史遺産、観光体験、海外の鉄道会社との協力などを盛り込みながら製糖鉄道の文化を世界へ発信し、製糖園区の観光の活性化と地域の発展を図っていきたいとしている。