米国のシンクタンク「ヘリテージ財団」(Heritage Foundation)は10日、2026年版の「経済自由度指数」(2026 Index of Economic Freedom)レポートを発表した。それによると台湾の総合ポイントは79.8ポイントで、2025年度の79.7ポイントより0.1ポイント上昇した。184の経済体における順位は、シンガポール(1位)、スイス(2位)、アイルランド(3位)、オーストラリア(4位)に次ぐ5位(昨年は4位)で、オランダ(10位)、カナダ(14位)、韓国(19位)、米国(22位)、英国(29位)、日本(30位)、中国(154位)などを上回った。アジアでの順位は、シンガポールに次ぐ2位だった。
2026年のレポートによると、先進国の中で過去1年間の経済自由度の上昇幅が最も大きかったのはアメリカだった。総合ポイントは72.8で、昨年比2.6ポイント上昇して世界22位となった。しかし、全体的に見ると世界の経済自由度は依然として「Mostly Unfree」(やや不自由)の水準にあり、平均総合ポイントは59.9ポイントにとどまっている。これは、多くの経済体で財政状況が悪化し続けており、拡大する財政赤字と公的債務が全体の生産性をさらに低下させ、経済の停滞を招いているためだ。また、各経済体は透明性、効率性、開放性、政府の有効性などの政策分野において、依然としてさまざまな長期的かつ構造的課題に直面している。
「経済自由度指数」は四つの面(法制度、政府の規模、管理監督の効率、市場の開放)で設けられた合計12の指標(法制度=財産権の保護・司法効率・汚職の少なさ、政府の規模=租税負担・政府支出の少なさ・財政の健全性、監督管理の効率=ビジネスの自由度・労働の自由度・通貨の自由度、市場の開放=貿易の自由度・投資の自由度・金融の自由度)で評価する。それぞれが、「自由」(80~100)、「おおむね自由」(70.0~79.9)、「中程度の自由」(60.0~69.9)、「やや不自由」(50.0~59.9)、「抑制を受けている」(0~49.9)の5つのランクに分類される。
今年、台湾は12の指標のうち6項目で「自由」(80~100ポイント)の評価を獲得した。内訳は、「司法効率」(94.3ポイント)、「財政の健全性」(92.9ポイント)、「政府支出の少なさ」(90ポイント)、「貿易の自由度」(86ポイント)、「財産権の保護」(83.4ポイント)、「通貨の自由度」(80.3ポイント)だ。また、「財産権の保護」、「汚職の少なさ」、「財政の健全性」、「通貨の自由度」の指標は、前の年よりもポイントが高かった。
また、台湾は「貿易の自由度」(8位)、「労働の自由度」(13位)、「司法効率」(15位)、「通貨の自由度」(16位)の4つの指標で世界20位以内に入った。とりわけ「労働の自由度」については2025年の17位から、今年は13位へと順位を上げ、最も大きな改善が見られた。