式典では、真新しい「N700ST」が貨物船からゆっくりと吊り上げられ、無事に埠頭脇のトレーラーへと降ろされた。台湾高鉄公司によると、2日間かけて吊り上げによる荷下ろしを行ったあと、3日間かけて深夜の時間帯を利用して陸路で燕巣総合車両工場へ輸送し、組み立て試験や各種安全検査など、運行開始に向けた重要な準備作業を進める。営業運転の開始は2027年7月を予定しており、2028年末までに12編成すべての投入を完了させたいとしている。
陳其邁市長は式典で、川端康成の『雪国』の名句、「長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった」を引用。これになぞらえ、「今日、『N700ST』は非常に長い航海を経て、南国・台湾へやって来た」と述べ、心からの祝福を贈るとともに、台湾高速鉄道の今後の順調な運営を祈念した。また、1999年9月21日の921地震、八八水害、熊本地震、東日本大震災など、台湾と日本が遭遇した自然災害に言及した上で、とりわけ日本への感謝を示し、台湾と日本は互いに助け合う密接な関係にあり、すでに揺るぎない絆が形成されており、今回の「N700ST」の台湾到着は、台湾と日本の産業協力および双方の交流がさらに一段階上のレベルへ進んだことを意味すると述べた。
高雄市は今後14日間にわたり、高雄流行音楽中心、愛河、中央公園、美麗島駅、中鋼本社ビルなどの名所で、台湾高速鉄道を象徴するオレンジ色のライトを点灯し、次世代車両の到着をともに祝う。