2026/06/01

Taiwan Today

文化・社会

台湾セメントの「植物保護センター」が「遠見」CSR賞受賞

2017/05/04
「遠見雑誌」による「企業の社会的責任賞」で、台湾セメントによる植物の保護センターである「植物界のノアの方舟~辜厳倬雲植物保種中心」が、「フレンドリー模範賞」を受賞した。(国家発展委員会サイトより)
台湾のオピニオン雑誌、「遠見雑誌」による「企業の社会的責任賞(CORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITY, CSR賞)」授賞式典が3日午後に行われ、台湾セメント株式会社による植物保護センターである「植物界のノアの方舟~辜厳倬雲植物保種中心(Dr. Cecilia Koo Botanic Conservation Center, KBCC)」が、「フレンドリー模範賞」を受賞した。CSR賞は今年で13回目。「企業社会責任大調査賞」では電子科学技術、従来型産業、金融、サービス部門でそれぞれ大賞1社と「楷模奨(模範賞)」2社、「傑出プロジェクト賞」では幸福企業、環境フレンドリー、教育普及、公共の利益推進の4部門でそれぞれ大賞1社、模範賞は2社から3社が選ばれた。
 
台湾セメント株式会社が受賞したのは「傑出プロジェクト賞」の環境フレンドリー部門模範賞。審査委員会は同社が企業の社会的責任の面で果たした貢献について、「議題の重要性が高く、独自性を持つ。また、同様の取り組みは他にケースが少ない。遠い未来への影響力を有し、その効果は世界に恩恵を与える」と説明した。
 
台湾セメントによると、地球の生態系の崩壊、並びに種の急速な絶滅に向き合い、2007年に同社の辜成允董事長(会長=当時。故人)がKBCCの創設を決意、地球上の生物の多様性を永遠に守ることを使命に、熱帯及び亜熱帯における植物の種の保護に取り組んできた。
 
KBCCは今年3月末までに世界各地の熱帯及び亜熱帯植物(雲霧林の植物も含む)、3万813種の栽培に成功しており、その規模は世界一。特に、ラン科、パイナップル科、シュウカイドウ科、シダ植物の収集量は世界トップで、台湾を世界の植物保護及び研究の要衝としている。
 
台湾南部・屏東県高樹郷に位置するKBCCでは、現在9万株近い様々な植物を栽培、いずれもコンピューターのバーコードで管理されており、随時、植物の学名、原産地、台湾に導入された時期などを調べることができる。
 
KBCCの李家維執行長によると、これらの植物は生物の親縁性や新薬の研究、園芸での新品種開発の材料であるばかりでなく、将来、地球の生態系を再生するために必要な要素。向こう10年以内に、収集植物を4万種まで増やし、生きた形での保存と学術研究を本分に、国際交流を通して世界の熱帯植物保護プロジェクトに参与していくことで、熱帯植物にとって世界で最も重要な避難所となることを目指す。
 
KBCCでは、温室で生きた植物を育て、遮光ネットで日光を調整、逆浸透膜で浄化した水をミスト噴霧で定時に与え、湿度と温度を制御している。温室やネットハウスは17棟で合計3万5,240平方メートル(約3.5ヘクタール)。そのうち3棟は特殊な「水の壁」を使った施設で、大型のファンと水の流れる壁で温度を下げる。そこではラン科、シダ植物、シュウカイドウなど、涼しい環境を好む植物が育てられている。
 
さらに摂氏24度で維持される施設が2棟あり、水生植物、食虫植物、シュウカイドウ科、イワタバコ科、ノボタン科などの栽培と順化(生物が、異なった環境、特に気候の異なった土地に移された場合、次第にその環境に適応するような体質に変わること)が行われている。
 

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