2025/08/29

Taiwan Today

文化・社会

台湾の人の半数は「太りにくい遺伝子」を持つ=研究

2018/11/09
研究によれば、台湾の人のうち半数は「太りにくい遺伝子」を持つが、持っていない人でも日頃の運動で体重超過や肥満は避けられる。研究者は高強度インターバルトレーニングを薦めている。写真は推薦される4つの動作。(自由時報より)
台湾の人のうち半数は「太りにくい遺伝子」を持ち、血糖を燃やして体にエネルギーを与えるグリコーゲンに転換できる。こうした人はこのため食べる量が多く、運動はあまりしなくても簡単には太らないという。台湾プラスチック企業及び王詹様公益信託と台湾流行病学学会が共同で進める「国民の主な死因となる疾病を予防可能な要素に関する検討及び健康促進に向けた研究」のリーダーを務めるのは、台湾流行病学学会理事長で中央研究院生物医学科学研究所の教授でもある沈志陽さん。沈さんによると、研究グループは台湾の人体生物データベースから約1万サンプルについて血液からの遺伝子分析、並びにアンケートによる生活習慣調査を行ったところ、遺伝子dok-5が変異している人は肥満体となる割合が明らかに低いことが分かった。
 
dok-5はインスリンシグナルの伝達と関係しているが、変異が起きるとインスリンの敏感度が下がり、細胞が血糖を吸収する力が弱まる。それにより本来脂肪に変化するはずの血糖が、燃焼して体にエネルギーを与えるグリコーゲンに転換されるという。dok-5が変異している人は積極的に体重をコントロールせず、普段から夜食を食べていても、肥満指数(BMI指数)が高い人の割合が一般の人より41%も少ない。こうした人は台湾の人たちの半分程度と見られるが、エスニックグループ別の特徴はまだ分析されていない。ただ、dok-5が正常な人でも外食や夜食を控えたり、運動の習慣を維持したりするなどして危険因子を抑え込めれば、肥満化のリスクは約15%下げられる。逆に、肥満化する遺伝子を持っていない人でも全く節制せずにたくさん食べていればやはり太る恐れはある。
 
肥満指数(BMI)が24かそれ以上の「体重超過」、あるいは「肥満」のグループの人は、dok-5の遺伝子座(遺伝子の位置)は正常だが、数値が24を下回る人のグループはその遺伝子座に変異が起きているのだという。
 
沈志陽さんは、運動する時間が無い人に4つの簡単な動作を勧めている。
●「開合跳(ジャンピングジャック)」:ジャンプすると同時に両足を外に広げ、両手を頭の上に上げる運動。着地する時には両足は閉じ、両手は体側に戻す。
●「手触膝蓋(手で触れる腿上げ)」:両手を胸の高さに上げ、手のひらを下に向ける。片足ずつ上げて、ひざを手のひらに当てる。
●「棒式支撐(一文字保持)」:うつ伏せになり、両肘を床につける。足は肩幅に開き、体は一直線となる。そのまま腹部と足の筋肉で体を浮かせて支える。
●「俄羅斯旋扭(ロシアンツイスト)」:両足を合わせて床に座る。ひざは立てて「体育座り」に。そのまま腹部に力を入れて体を後方に倒し、体をV字型にする。そして上半身を左右にねじる。
 
これらの動作によって心肺機能が高められる他、足の筋肉も鍛えられる。コアマッスルの強化や腹斜筋のトレーニング、背骨の柔軟性増強も出来る。1週間に3回から4回行えば効果が得られるという。
 
これらはタバタ式トレーニングとされる運動。沈さんによれば、タバタ式トレーニングは高強度インターバルトレーニングで、「20秒運動したら10秒休むトレーニングを8回行って1セットとする。かかる時間は4分間」。1つの動作を2回ずつ、全部で8回(4つの動作で4分間)行えば、急速な脂肪の燃焼、筋力の強化、心肺機能向上が可能だという。沈さんは、中央研究院の研究グループ46人が昼休みにタバタ式トレーニングを行ったところ、2カ月後にはメンバー全員の肥満指数(BMI指数)が平均で1.06低下した。そのうちある女性は3下がり、体重も4㎏減らすことに成功した。
 
 

ランキング

新着